ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンは語る(ミストラル級ヘリ空母引き渡し凍結問題)
- カテゴリ:フランスのミストラル級引き渡し保留問題

『タス通信』より
2014年12月24日12時15分配信
【ロゴージン:ロシア連邦は「ミストラル」引き渡しの為の条件が存在しないというパリの声明は受け入れられない】
モスクワ、12月24日/タス通信
ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンは、ヘリコプター空母「ミストラル」引き渡しの為の条件が存在していないというパリの論法をモスクワは受け入れられないと表明した。
「彼らの説明で言う所の、これらの艦を僕達へ引き渡す為の如何なる条件も形成されていないなどというのは-そのように説明されている事など、我々の方から見れば何一つ発生しておりませんよ」
彼はテレビ局『ロシア24』のインタビューに対し強調した。
「僕達は、これが契約書に記載されている不可抗力によるものなどとは毛頭考えておりません。
これはね、ただ単に、フランスの地政学上の弱点を実証しただけに過ぎませんよ」
ロゴージンは話した。
「彼ら(フランス)は、今日、NATOの同僚からの圧力の影響下に在ります」
「(シャルル・)ド・ゴール将軍は、今頃、墓の中でひっくり返っている事でしょうよ」
彼は付け加えた。
副首相は、艦の供給の為の契約締結段階において、彼と幾人かの同僚は、この契約に批判的な見解であった事を指摘した。
「ミストラル」は、あまりにも高く付くと考えられ、ロシア海軍には必要ない。
「ですが僕達は、国家の人間であります:一旦決定が下されたのならば、それを実行しなければなりません」
ロゴージンは指摘した。
「全体的に見て、この2隻はロシア海軍の特異な技術的条件下で建造されており、それを第3国へ転売し、使用する事など出来ません。
そんな事は、技術的に不可能ですよ」
政府副議長は確認した。
彼は、そのような議論を「悪質な無駄話」と称した。
「僕達は、艦を受け入れる用意はあります。
ですが、何らかの変化が有った場合、その後の対処には、僕達の軍弁護士が乗り出します。
僕達は、艦か、或いは金銭を完全に要求します。
これはロシアの評判の問題ではありません。
これは、フランスの評判の問題です」
ロゴージンは締め括った。
ロシア海軍の為のヘリコプター空母の建造契約は2011年6月に署名された。
総金額は11億2000万ユーロである。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は、2013年10月に進水した。
2014年9月、引き渡しの問題が未解決のままであるにも関わらず、試験の枠組においてロシア人船員を乗せて海へ出た。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、来年に納入されなければならない。
しかし、パリはウクライナ情勢の為と言って、艦のモスクワへの引き渡しを一時停止している。
フランス大統領フランソワ·オランドは、ロシアへの「ミストラル」引き渡しの問題は、専らミンスク合意の実行に関係していると表明した。
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
これまでにもロシア副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、「ミストラル」級の引き渡しに関し、色々と発言しています。
[もしもフランスがミストラル級の引き渡しを拒否したとしても、ロシアは同クラスの艦を建造できる]
[ロシアはミストラル級が無くても支障は無いとロゴージンは言った]
[ミストラル級ヘリ空母の導入は間違いだったとロゴージンは言った]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母の引き渡しよりも代金返却の方が望ましい]
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