ロシア海軍のデルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年12月30日13時38分配信
【原子力潜水艦「エカテリンブルクは常時駐留地へ到着した】
モスクワ、12月30日-ロシア通信社ノーボスチ
修理を経た後の12月19日に海軍へ復帰した戦略用途ロケット水中巡洋艦「エカテリンブルク」は、火曜日に常時駐留地へ到着した。
ロシア通信社ノーボスチは北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。
原子力潜水艦「エカテリンブルク」は、2012年6月からセヴェロドヴィンスクの「ズヴェズドーチカ」に在った。
水中巡洋艦は、就役期間延長修理と2011年末の火災時に損傷した水中音響ステーションの緊急修理の為、同社へ到着した。
「この艦(原子力潜水艦「エカテリンブルク」)は、常時駐留地であるガジエヴォへ到着しました」
セルガは伝えた。
「エカテリンブルク」の火災は、第82艦船修理工場(ムルマンスク州)の浮きドックに居た2011年12月末に発生した。
火災の結果、水中音響複合体は損傷し、修理には4億ルーブルの費用が必要であると報告された。
プロジェクト667BDRM潜水艦は、ロシア海洋核戦力の基礎であり、このクラスの潜水艦6隻が海軍の戦闘編制に在る(全て北方艦隊の第31潜水艦師団の一員である)。
戦略用途ロケット水中巡洋艦「エカテリンブルク」は、1982年に北方機械製造組合の造船台で起工された。
1985年、潜水艦はソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ加入した。
原子力潜水艦「エカテリンブルク」は、全長167メートル、幅12メートル、排水量約12000トンである。
最大潜航深度400メートル、水中巡航速力24ノット、乗員140名。
ロケット艦は16基の大陸間弾道ミサイル「シネーワ」で武装している。
プロジェクト667BDRM(デルタIV級)の2番艦K-84「エカテリンブルク」は、2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォの大型浮きドックで修理中に火災が発生しました。
12月30日1時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]
この火災により、「エカテリンブルク」は、艦首の水中音響探知ステーション(スカート-BDRM)が損傷しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]
2012年6月22日、セヴェロドヴィンスクに到着しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理の為、セヴェロドヴィンスクへ到着した]
8月29日、修理の為にセヴェロドヴィンスクの「ズヴェズドーチカ」工場のドックへ入りました。
[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理作業は進んでいる]
修理と共に第2次近代化改装工事も行なわれ、これまでの「シネーワ」に代わる新たな弾道ミサイル「ライネル」を搭載しました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]
2014年6月6日、「ズヴェズドーチカ」の造船台から出渠しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは造船台を出渠した]
7月27日には進水しました。
11月14日、修理後の点検の為、海洋試験へと出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは修理後初の海洋試験を行なう]
しかし、海洋試験の最中、同艦に乗っていた「ズヴェズドーチカ」の従業員が足に重傷を負いました。
この為、「エカテリンブルク」は、急遽試験を中断してセヴェロドヴィンスクへ帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクの海洋試験中に工場従業員は重傷を負った]
11月24日には再び出航し、海洋試験(工場航行試験)の第2段階が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは海洋試験を再開した]
全ての試験が完了した後、2014年12月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[火災で損傷したデルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理を終えてロシア海軍へ復帰した]
その後、セヴェロドヴィンスクを出航し、12月30日に北方艦隊原潜基地ガジエヴォへ到着しました。
なお、前日(12月29日)には、ロシア海軍へ就役したばかりの最新鋭戦略原潜「ウラジーミル・モノマーフ」がガジエヴォに入港しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した]
12月29日深夜-12月30日未明には、「ボレイ」級戦略原潜2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」もガジエヴォへ入港しています。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月30日9時45分配信
【原子力ロケット艦「アレクサンドル・ネフスキー」は基地へ到着した】
この2隻は書類上は太平洋艦隊の第25潜水艦師団に所属しており、来年夏以降にカムチャツカへ回航されます。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年夏以降にカムチャツカへ回航される]
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