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ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月29日15時40分配信
【最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のエンジンは修理を必要とする】

「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造された最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のエンジンは、分解して問題点を洗い出す必要が有る。

12月17日、公開株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、プロジェクト22350発注番号921に装備されているガスタービンエンジンの分解と問題点の洗い出しの実行の為の2400万ルーブルの入札を発表した。
作業の完了時期は2015年3月となっている。
様々なメディアの情報によれば、工場番号921は、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に割り当てられている。

国家発注文書によると、これらの作業に従事するのは、公開株式会社「科学生産合同サトゥルン」となる。
同社はロシアの機械製造会社であり、海軍の艦船、更には、軍用及び民間航空機の為のガスタービンエンジンの開発と製造を専門とする。

『中央海軍ポータル』は、この情報に関し「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」から確認を取れなかった。
同社の広報サービスは、軍艦「アドミラル・ゴルシコフ」は全てが順調であり、同艦の如何なる機器の修理及び問題点の洗い出しの必要は無いと指摘した。

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2014年11月8日からは工場航行試験を開始した。
当初、その開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
航行試験及び国家試験が成功裏に完了した後、「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊へ加入しなけばならない。

多目的フリゲート・プロジェクト22350「北方計画設計局」により開発された遠海ゾーン大型戦闘艦であり、幅広い課題の解決を意図している。
同プロジェクトフリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル、吃水4.5メートル。
艦は最大30ノットの速力発揮が可能である。
兵装は、「オーニクス」或いは「カリブル」を装弾する海上及び沿岸目標への攻撃が可能な汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」対潜兵器複合体「パケート」130mm砲A-192が1基、自己防衛ミサイル-砲複合体「パラシ」2基である。
航空兵装としてヘリコプターKa-27PLが有る。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]

同日、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新世代フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年にロシア海軍へ引き渡される]


フィンランド湾で航行試験を実施している「アドミラル・ゴルシコフ」ですが、今回の記事によると、ガスタービンエンジンに何らかの問題が発生したようです。
この為、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻り、一旦ガスタービンエンジンを分解して問題点を洗い出し、修復する必要が有ると。

「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、通常航行用としてディーゼルエンジン10D49を2基、高速航行用としてガスタービンエンジンM90FRを2基搭載するCODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)方式となっております。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

その高速航行用のM90FRの方に何らかの問題が発生したという事のようです。
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