ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは大西洋上で新年を迎えた

『タス通信』より
2014年1月1日16時08分配信
【軍艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」乗組員は航海継続期間の記録を破った】
モスクワ、1月1日/タス通信
260日以上を海上で過ごし、航海継続期間の記録を破った大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は大西洋で新年を迎えた。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。
「大型対潜艦セヴェロモルスクの乗員は、紅海で新年を迎えました。
もう1隻の大型対潜艦~ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの乗組員は、大西洋を縦断して北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ移動中に新年を迎えました。
同艦の船員は、祖国を遠く離れて既に260日以上が経過しました。
この遠距離航海は、ソ連邦解体後の北方艦隊の歴史の中で水上戦闘艦の航行継続期間の新記録となりました」
彼は話した。
艦内の各船室や食堂にはクリスマスツリーが置かれ、演劇やコンサートが上演され、船員には、前もって家族や友人から送られた贈り物が手渡された。
「北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、遠海及び大洋ゾーンで任務を遂行している戦闘艦及び支援船の乗組員へ祝電を送りました。
彼は、2015年が北方艦隊にとって歴史的な年となる事を指摘しました。
艦隊は、北極ゾーンに形成される新たな統合戦略司令部の基礎となります」
セルガは述べた。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフの地中海遠征(2014年4月-) ]
北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]
4月28日に地中海へ入り、12月下旬まで約8ヶ月間に渡り同海域(と黒海)へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海を去る]
地中海を出た後、スペイン、ポルトガル、フランス沖を進み、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは英仏海峡を通過した]
2015年の新年は、大西洋で迎えました。

「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日に母港を出て以来、既に8ヶ月半に渡る長期航海を行なっていますが、これは、ソ連邦解体後の北方艦隊水上艦の長期航海の新記録となりました。
以前には北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が、7ヶ月弱に渡る地中海への長期航海を行なっています。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]
同じく北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」も、ほぼ5ヶ月に渡る地中海への長期航海を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]
なお、北方艦隊以外では、バルト艦隊の大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」が2012年12月から2014年1月まで約13ヵ月間の長期航海を行なっており、これがロシア海軍全体での「最長記録」となります。
[バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海から母港バルチースクへ帰ってきた]
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