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ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新年休暇の後に洋上試験を再開する

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『タス通信』より
2015年1月5日10時06分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」はバルト艦隊で試験を実施する】
モスクワ、1月5日/タス通信

新年及びクリスマスの休暇が終わった後、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」バルト艦隊で試験を実施する。
タス通信バルト艦隊の公式代理人ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「試験中に艦の航行性能と、主動力装置、艦載システム及び装置の動作がチェックされます。
特に、動力装置、操舵装置、補助機、通信、検出、航海手段の動作状態への注意が払われます。
更には、速力、機動性、艦の振動特性がチェックされます」

彼は説明した。

工場航行試験には、フリゲートの乗組員と、工場製造者及び造船業界の様々な部門の200名以上の専門技術者が参加している。

プロジェクト22350のトップ艦-「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の起工は、2006年2月1日にサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で行なわれた。

プロジェクト22350フリゲートは、ガラス繊維強化プラスチック及びカーボン繊維に基づく複合材料を用いた密集上部構造物による典型的な長甲板構造艦である。
(複合材料は、電波の吸収と分散による艦の2次元レーダー反射面積の削減を提供する)
フリゲートの物理的フィールドは最小化されている。

上部構造物の独創的な建造方式と複合材料の使用のお蔭で、艦の表面積は効果的に分散、削減され、レーダー及び光学可視性は減少した。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2015年1月5日9時31分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」乗組員はバルト艦隊海洋射爆場で工場試験を続行する】
内容はタス通信の記事と全く同一です。


[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]

同日、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新世代フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年にロシア海軍へ引き渡される]

現在は、ロシア新年・クリスマス休暇の為に航行試験は中断しているようです。
ロシア新年・クリスマス休暇は通常1月8日まであるので、その後に洋上試験が再開される事になるようです。


なお、「アドミラル・ゴルシコフ」は、ガスタービンエンジンに何らかの問題が発生したと報じられた事も有りましたが、今回の記事の通り、1月初頭から洋上試験を再開するとの事ですから、少なくとも航行に支障は無いようです。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]
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