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ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省(ロシア連邦海軍総司令部)広報サービス・情報管理部発表
2015年1月8日10時30分配信
【新たなディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は艦隊間移動を行なう】

2014年12月27日に水上艦・非核水中艦の造船企業「アドミラルティ造船所」(サンクトペテルブルク)からロシア海軍へ引き渡されたディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」の乗組員は、バルト海からバレンツ海エリアへの艦隊間移動の準備を始めた。

2500海里に及ぶ移動の後、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、北方艦隊訓練射爆場で機器及び兵器システムの深海試験を実施する。

更に潜水艦の乗組員は、試験任務を経て、その後の黒海艦隊の常時駐留地への艦隊間移動の為に艦の準備を始める。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、ロシア海軍の為に建造される更新された第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」6隻の最初の生産艦である。
プロジェクト潜水艦のトップは、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」である。

プロジェクト潜水艦の特徴は、小さなサイズと低水準の騒音と強力な魚雷及び魚雷ロケット兵器の組み合わせにある。
このシリーズの潜水艦は、水中艦及び水上艦へ対抗する事が可能であり、海軍基地、海岸、海洋交通路を保護する為に意図されている。

潜水艦の排水量は約4000トンである。水中速力20ノット、最大潜航深度300メートル、自立航行期間45日。
プロジェクト636.3潜水艦の兵装としては、口径533mmの魚雷、機雷、そして距離300kmで水上目標を破壊できるミサイル複合体「カリブル」が在る。


[プロジェクト06363潜水艦]

ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

それから約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

ロシア海軍広報部は、「ロストフ・ナ・ドヌー」が2014年末までにロシア海軍へ引き渡されると発表しました。
[最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される]

12月23日には国家受領試験が終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。

2014年8月に就役した1番艦「ノヴォロシースク」も、11月初頭にバレンツ海へ移動して深海試験を行なっています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは深海試験の為に北方艦隊の基地へ到着した]

ロシア海軍プロジェクト06363潜水艦は、魚雷発射管から発射できる有翼ミサイル「カリブル」を装備します。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
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