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ロシア政府はミストラル級ヘリ空母の引き渡しが実行されていない件に関する公式の説明をフランスへ求めた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年1月13日11時07分配信
【ロシアは「ミストラル」が引き渡されない件に関する説明をフランスへ公式に要求した】
モスクワ、1月13日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアフランス国防省に対し、「ミストラル」に関する契約の不履行の理由の公式な説明を求める要望書を送った。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチ連邦軍事技術協力庁の高位の代理人より伝えられた。

「連邦軍事技術協力庁は、この問題に関する公式な回答を得る為、(フランス)装備総局への要望書を送りました」
対談者は話した。

装備総局DGA(Direction générale de l'Armement)は、海外への兵器供給を担当するフランス国防省の機関である。

連邦軍事技術協力庁の代理人は、ロシアは、個々の政治家の口から出た声明を指針とする事は出来ないと説明した。
例えそれが一国の大統領であっても。

「今後の決断~裁判に持ち込むのか、或いは、更なる時間をフランス側へ与えるのか~を下す為、ロシアは、状況説明を記載した文書を有している必要が有ります」
対談者は指摘した。

2隻のヘリコプター空母の供給契約は2011年にフランスDCNS社「ロソボロネクスポルト」の間で締結された。
契約額は12億ユーロになり、これは両国の軍事技術協力分野における最大の契約である。

1隻目の艦「ウラジオストク」は2014年に、2隻目の「セヴァストーポリ」は2015年にロシアへ向かわなければならなかった。
アメリカ合衆国は、艦の引き渡しに反対である。
次に、DCNSは、アメリカの制裁は「ミストラル」の建造と納入を妨げるものではない事を指摘した。

2014年9月中旬、フランスは、ウクライナ危機に関連して「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡しを差し止めるとロシアを威嚇した。
その後、エリゼ宮の代理人は、艦の引き渡しは法的には停止されていない事をロシア通信社ノーボスチに説明した。
これはフランソワ・オランド大統領が政治的立場から言ったものであり、彼によると、ウクライナ情勢が改善されない場合、艦の引き渡しは承認できない。

汎用ヘリコプター空母「ミストラル」の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航空グループには16機のヘリコプター(Ka-52K)が含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
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