ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年1月下旬から洋上試験の次の段階へ進む

『タス通信』より
2015年1月14日11時7分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は1月下旬にバルト海での試験の次なる段階へと出発する】
モスクワ、1月14日/タス通信
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、1月下旬にバルト海で実施される工場航行試験の次なる段階へと出発する。
タス通信は造船企業「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の代理人より伝えられた。
彼によると、同艦は「試験の査定段階」を完了し、現在はサンクトペテルブルクに居る。
「今は未だ天候による妨げもあり、準備は完了していませんが、1月下旬に同艦は再びバルト海へ出なければなりません」
対談者は話した。
[慎重な試験]
フリゲートの動力装置のトラブルに関するロシアメディアの報道についてのコメントで、対談者は「如何なる問題」も存在していない事を強調した。
「艦は試験で素晴らしい結果を示し、乗組員の将兵はとても満足しています。
同艦は完全に新しい設計であり、その試験は特に慎重に実施されています」
造船所の代理人は指摘した。
「アドミラル・ゴルシコフ」は試験の為、2014年11月に初めて海へ出た。
タス通信が防衛産業企業体の情報提供者から得た情報によると、フリゲートは2015年初頭には試験運用の為に受領される事になるだろう。
プロジェクト22350のトップ艦は2006年初頭に起工され、2010年秋に進水した。
フリゲートは、4500トンの排水量を有し、29ノットの速力を発揮できる。
その主な兵装は、16基のミサイル「オーニクス」或いは「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
ロシア海軍の新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)・プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。
2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]
しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]
130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]
その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]
11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
同日、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]
11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]
その後、試験は一旦中断し、2015年1月上旬から再開されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新年休暇の後に洋上試験を再開する]
現在はサンクトペテルブルクへ戻っており、1月下旬から工場航行試験の「次の段階」へ進むとの事です。
「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新世代フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年にロシア海軍へ引き渡される]
なお、「アドミラル・ゴルシコフ」は、ガスタービンエンジンに何らかの問題が発生したと報じられた事も有りましたが、今回、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、この件をハッキリと否定しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]
ソ連邦解体から約10年を経て全く新規に設計された「アドミラル・ゴルシコフ」は、言い換えれば「枯れていない技術」の固まりであり、その試験は極めて慎重に行なわれているようです。
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