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ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリへ帰港した

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『タス通信』より
2015年1月18日11時09分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワは遠距離航海からセヴァストーポリへ戻ってきた】
セヴァストーポリ、1月18日/タス通信特派員ヤニーナ・ワシコフスカヤ

日曜日、黒海艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「モスクワ」は航海からセヴァストーポリへ戻ってきた。
タス通信は、黒海艦隊広報サービスより伝えられた。

艦は135日で24000海里を航行し、ロシア連邦海軍地中海常設連合部隊の一員として任務を遂行した。
航空隊は甲板から83回の離着艦を実施し、空中に40時間滞在した。

(2014年)10月、巡洋艦は、アジア-太平洋地域へ移動する突然の任務を与えられ、それを成功裏に果たした。
「モスクワ」は、オマーン、​​シンガポール、スリランカの港を訪問した。
長期の空白期間の後、初めて赤道を通過した。

「現在、モスクワは航海後の修理を実施しており、その後、全ての黒海艦隊の艦のように近代化が実施されます」
黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将は話した。

彼は、20人の乗組員へ名誉賞状を授与した。
この航海は、今後、より高位の役職に就く「モスクワ」艦長セルゲイ・トロネフ1等海佐にとって最後のものとなった。
黒海艦隊旗艦の新たな艦長は、アレクサンドル・シュワルツ1等海佐となる。


[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-)]

黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2014年9月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ向かった]

9月末にギリシャを公式訪問し、「イオニア諸島のロシア週間」に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年10月1日20時02分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はギリシャの「イオニア諸島のロシア週間」へ初めて参加する】

1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、ギリシャコルフ島フランスから解放しました。
「イオニア諸島のロシア週間」は、これを記念して、毎年ギリシャで開催されています。

その後、エジプトアレクサンドリアを訪問し、それからスエズ運河を通過、紅海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはインド洋へ行く]

10月23日、スリランカコロンボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを訪問した]

その後、シンガポールチャンギへ寄港し、10月30日に同港を出て南シナ海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを去り、南シナ海へ向かった]

11月12日、フィリピン海太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と合流しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはフィリピン海で太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフと合流した]

その後、フィリピン海で合同演習を実施しました。
[ロシア海軍の太平洋艦隊と黒海艦隊の水上戦闘艦はフィリピン海で合同演習を行なった]

太平洋艦隊艦艇との合同演習を終えた後、フィリピン海を南下してニューギニア北方海域へ到達し、そのまま赤道を通過して更に南下しました。
赤道を越える際、古くからの船乗りの伝統に従い、赤道祭「モスクワ」艦上で行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはニューギニア北方で赤道祭を行なった]

その後、南シナ海へ行き、太平洋艦隊艦艇と別れました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは南シナ海へ入った]

12月8日、再びシンガポールチャンギ港を訪れました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシンガポールを訪れた]

12月19日、再びスリランカコロンボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再びスリランカを訪れた]

12月23日、スリランカコロンボを出港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスリランカを去った]

以前は基本的に単艦行動だった「モスクワ」でしたが、コロンボバルト艦隊給油船「コラ」と合流し、以後、行動を共にしています。

12月31日にはオマーンサラーラ港へ入港し、2015年の新年はサラーラで迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはオマーンで新年を迎えた]

その後、アデン湾紅海を経由してスエズ運河を通過し、2015年1月15日には地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ入った]

そして1月18日、セヴァストーポリへ帰港しました。


記事中で触れられていますが、帰港後、「モスクワ」艦長は交代します。

新たな「モスクワ」艦長となるアレクサンドル・シュワルツ氏は、以前には黒海艦隊警備艦「ラードヌイ」艦長を務めており、2009年8月18日にはハイジャックされた貨物船「アークティック・シー」を解放し、ハイジャック犯を拘束しています。
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[ロシア海軍フリゲート、貨物船「アークティック・シー」ハイジャック犯を拘束]
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