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ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年1月27日12時42分配信
【「ネウストラシムイ」のタービンはサマーラの航空機工場で修理される】

警備艦「ネウストラシムイ」のタービン動力装置(ウクライナで製造された)は、サマーラの航空機工場で修理されなければならない。

警備艦第1タービン動力装置は、サマーラの航空機工場で修理される。
バルト艦隊新聞『バルトの守護者』は報じた。
タービンは1月に企業へ送られたと報じられている。

「実施される修理の完璧さとクオリティを確認する為、艦隊委員会と第5戦闘部の艦の専門技術者が到着する。
何しろ、サマーラの工場は、このような特異な発注を初めて実行するのであるから」

新聞は記した。

以前には修理作業はウクライナニコラエフ市の工場で実行されていた。

数日前、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、ロシア防衛産業複合企業の為のウクライナ製品の輸入代替問題は解決されると表明した。

警備艦「ネウストラシムイ」は、1年以上に渡り「ヤンターリ」工場で修理中である。


バルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」(1993年就役)は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]

その後はカリーニングラードヤンターリ造船所へ回航され、修理が行なわれています。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]

その「ネウストラシムイ」ガスタービン機関は、サマーラ工場で修理されることになりました。
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「ネウストラシムイ」(プロジェクト11540警備艦)ガスタービン機関は、巡航用M-70(10000馬力)1基と高速航行用M-90(18500馬力)1基から成るタービンユニット2組で構成されています。

「サマーラの航空機工場」というのは、「クズネツォフ」社(N.D.クズネツォフ記念サマーラ科学技術複合体)の事でしょう。
同社は主に大型航空機用のジェットエンジンなどを製造しています。
(ロシア空軍戦略爆撃機Tu-95、Tu-160など)
【公開株式会社『クズネツォフ』公式サイト】
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これまでロシア海軍艦艇用ガスタービン機関の製造(ユニットの最終組立)や修理に関してはウクライナ(「ゾーリャ・マシプロイェクト」社)に依存していましたが、2014年3月以降、ウクライナとの関係が悪化し、もはやウクライナに頼る事は出来なくなりました。

この為、ガスタービンエンジンは完全にロシア国内で製造される事になりました。
[ロシア海軍の艦艇には完全国産のガスタービンエンジンが提供される]

ガスタービンエンジンの修理に関しても、今回の記事の通り、ロシア国内のジェットエンジンメーカーで行なわれる事になるようです。
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