最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省(海軍)広報サービス・情報管理部発表
2015年2月2日8時31分配信
【2015年、ロシア海軍の掃海部隊へ複合材料で建造された最初の新世代艦が補充される】
ロシア海軍の発注によりサンクトペテルブルクの公開株式会社「ネヴァ川造船工場」で建造されている新世代対機雷防衛艦のトップ「アレクサンドル・オブホフ」(プロジェクト12700)は係留試験を開始した。
同艦の工場航行試験は今年6月から始まり、その後、9月には国家受領試験段階が実行される。
海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐が指摘したように、対機雷防衛艦「アレクサンドル・オブホフ」のロシア海軍への引き渡しは2015年11月に予定されている。
「これは、複合材料で建造された掃海艦クラスとしては最初の艦となります。
同艦は、ユニークな真空注入方式により形成された単一非磁性材料から成る世界最大の船体を有しております。
この技術は、ロシア軍事造船において初めて導入されたものです」
"非磁性"構造船体の利点は、高い強度と、海洋における対機雷作戦行動における艦の大いなる生残性の実現を可能とする点にあります。
単一非磁性船体対機雷防衛艦"アレクサンドル・オブホフ"の就役期間は、磁性鋼鉄船体の艦の数倍以上になります。
更には、大幅な軽量化が達成されています」
ウラジーミル・トリャピチニコフは伝えた。
[参照]
艦は中央海洋設計局「アルマーズ」により設計された。
艦は、海軍基地海域において、艦にとって安全な距離で機雷を発見し、破壊する為に意図されている。
海軍の為に、このような艦が少なくとも3隻建造される予定である。
艦は、有名なバルト艦隊の艦艇乗員に敬意を表し、「アレクサンドル・オブホフ」と命名された-ソヴィエト連邦英雄A.A.オブホフ(1917-2009年)
艦の排水量は890トン、全長61メートル、幅10メートル、満載排水量で16.5ノットの速力を発揮できる。
乗員44名。
機雷に対処する為、艦には様々なタイプの掃海具、並びに遠隔操縦自動無人水中装置を使用する事が出来る。
掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」は、シリーズのトップ艦である。
ロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルクの中部ネヴァ川造船所で起工されました。
プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


起工から約3年後の2014年6月27日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは進水した]
進水後に艤装工事が行なわれ、2015年2月2日から係留試験が始まりました。
今後の予定も明らかにされ、2015年6月から工場航行試験が始まり、9月からは国家受領試験が始まり、そして11月にはロシア海軍へ納入されます。
更に3隻のプロジェクト12700掃海艦の建造契約が締結されており、2016-2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍は2015-2018年に4隻の新世代掃海艦プロジェクト12700を受領する]
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