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セヴェロドヴィンスク造船所の屋外ドックは近代化される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年2月5日17時32分配信
【「セヴマシュ」貯水池は大型艦建造の為に近代化される】

長期展望では、「北方機械製造事業」の貯水池は拡張される事になる。
これにより、セヴェロドヴィンスクで大型水上艦の建造が可能となる。


これは、同社広報サービスにより用意されたビデオ『セヴマシュの営み』の次回配信で報告された。

今の所、「セヴマシュ」貯水池で艦は建造されていないが、ロシア海軍の大排水量艦の1隻であるプロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の修理と近代化が実施されている。
貯水池のケーソンの扉を通過する為、重原子力ロケット巡洋艦の船体には4つのポンツーンが溶接され、艦の吃水を減らさなければならなかった。
修理は2018年まで続く予定であり、その後、「アドミラル・ナヒーモフ」北方艦隊の戦闘編制へ加わる。

しかしながら、「セヴマシュ」にとっての主な優先事項は、原子力潜水艦の建造である。
その建造ペースを増加させる為に、同社の貯水池は近代化される。

今年から、新たな輸送脈-輸送移転複合体の作成が開始される。
同社の技術開発プロフラム局長ウラジーミル・レトゥチェフが伝えたように、第50作業場での建造受注には、建造台における船体構造の重量とサイズの増加を必要としており、第50作業台の既存の輸送移転複合体では、それを実行できない。
作成される複合体は、大容量の構造の移送を可能とし、船体へ溶接される特殊浮揚手段により貯水池の入り口を通過し、その後、第50作業台へ行く。
新たな複合体の作成には、連邦政府特定目的プログラムから資金が拠出される。

既知のように、国の支援と自前の資金により、工場の技術的基盤は2020年までには抜本的に更新される。
これは、新たな品質水準と最小のコストで国家防衛発注を適時に遂行する事を可能にする。
2011-2020年のロシア連邦防衛産業企業体の発展プログラムの枠組において、船体作業、溶接、船体構造製造複合体が更新される。
最新のプレス加工機、溶接機、ガス切断機器、製造及び機械加工の為の自動化ラインが導入される。
機械製造複合体には、最新の高性能機器が補充される:汎用旋盤機、フライス加工処理センター。
油圧機器製造の為の専門セクションの作成は完了する。
民間海洋技術発展プログラムの枠組において、2014年、同社の試験研究基盤及び音響複合体の改善施策が完了した。

「セヴマシュ」製造近代化プログラム輸入代替プログラムを同時に実行している事は注目される。
以前に外国から購入した工作機械は、徐々に最新の国内の同類機器と交換されている。


現在、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所屋外ドック(貯水池)には、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」が入渠し、大規模な近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは火気作業の準備を完全に整えている]

以前、この屋外ドックでは、インド海軍向けの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の大規模再建造工事が行なわれました。
[重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ改め航空母艦ヴィクラマーディティヤはインド海軍へ引き渡された]
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今後、「セヴマシュ」では、重航空巡洋艦(航空母艦)「アドミラル・クズネツォフ」の高度な近代化改装、更には、ロシア将来航空母艦の新規建造(最終組立)が行なわれます。
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[セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]
[ロシア海軍の将来空母は2030年以降に就役する]

この為、将来を見据えて屋外ドックの近代化や造船所の各種設備の更新が実行に移されます。
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