ロシア海軍航空隊の2015年の更新計画
- カテゴリ:ロシア海軍航空隊


『タス通信』より
2015年2月10日13時55分配信
【ロシア連邦海軍海洋航空隊の為の20機以上のMiG-29Kの供給は今年に完了する】
モスクワ、2月9日/タス通信
ロシア海軍海洋航空隊航空群への戦闘機MiG-29Kの補充は今年に完了し、その結果、飛行士は、この航空機を20機以上受け取る事になる。
海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は記者団へ伝えた。
彼によると「2015年に海軍航空隊は増強、発展し、航空機群の更新と近代化が行なわれます」
「今年には、海洋航空隊への航空機MiG-29Kの補充を終える計画です。
この作業は2013年から始まり、今年も継続しています。
海洋航空隊は、最終的に20機以上のMiG-29Kを受け取り、それは北方艦隊の新たな航空軍部隊を形成する土台となります」
コジンは話した。
[対潜航空隊の更新]
彼は、近代化計画により、Il-38をベースとした機上に新たな対潜複合体を有する航空機の海洋航空隊への受け入れ作業は継続され、2015年には、現用の対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化を積極的に推し進める事を指摘した。
「ヘリコプターは、新たな対潜複合体及び機上電波電子機器を受け取ります。
航空機群の更新が黒海艦隊で実施され、航空機Su-24のSu-30SMへの改編作業は継続されます。
改編は、将来、完全な量で実施されます」
少将は強調した。
更に彼は話した。
「対潜航空機Be-12の近代化が実施されます。
これは、この航空機の機上対潜複合体の更新に関するものです」
「また、私共は、海洋航空隊水上救助航空隊へのBe-200の受け入れを開始します」
コジンは付け加えた。
ロシア海軍航空隊は今年末までに10機の艦上戦闘機MiG-29Kを受領し、これで契約分全機(MiG-29K×20機、MiG-29KUB×4機)の納入が完了します。
[ロシア海軍航空隊への艦上戦闘機MiG-29Kの補充は2015年に完了する]
黒海艦隊では新たな多用途戦闘機Su-30SMの受け入れが始まっています。
[ロシア海軍航空隊は戦闘機Su-30SMの運用を開始した]
近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nの受領も既に始まっています。
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]
今年には太平洋艦隊航空隊にもIl-38Nが配備されます。
この他にロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、対潜ヘリコプターKa-27PL及び対潜水陸両用機Be-12の近代化改修にも言及しています。
Ka-27の近代化の話は、以前から何度も出ています。
[ロシア海軍の対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化改修が始まる]
これに加え、今回、対潜水陸両用機Be-12「チャイカ」の近代化改修の話が初めて登場しました。
Be-12に関しては、昨年に黒海艦隊所属が数機修復され、現役に復帰しています。
[ロシア海軍航空隊のチャイカは復活する]
この時には近代化の話は出ていませんでしたが、結局、Be-12も対潜用機材を更新(新型に交換)する近代化改修が行なわれる事になったようです。
この他、救難用水陸両用機Be-200の受領も始まります。
ロシア海軍航空隊は計6機のBe-200を受け取ります。
[ロシア海軍は2014年に10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBと1機の輸送機An-140、1機の水陸両用機Be-200を受領する]
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