ロシア海軍対潜哨戒機Il-38は日本海で対潜訓練を行なっている
- カテゴリ:ロシアの対潜哨戒機
4月10日、ロシア海軍の対潜哨戒機Il-38が日本近海を飛行しました。

日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより。
2012年4月10日発表
【ロシア機の日本海における飛行について(4月10日)】
この件に関し、ロシア太平洋艦隊から説明が有りました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【国防省は、日本海演習におけるIl-38の飛行について説明した】
モスクワ/ウラジオストク、4月11日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア太平洋艦隊の対潜航空機Il-38は、演習の一環として潜水艦を探索する為、日本海で飛行活動を行なっている。
水曜日、太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐はロシア通信社ノーボスチに伝えた。
彼(マルトフ)は、日本海に位置して北朝鮮ロケットの撃墜準備ができている駆逐艦「みょうこう」の上空をロシア航空機Il-38が飛行した件に関する日本防衛省の声明にコメントした。
2機のIl-38は、日本最大の島である「本州」南西部の山陰地域沖で確認された。
日本のメディアは、ロシアの航空機が、情報収集・対ミサイルシステム「イージス」および海上自衛隊の艦艇の動向を監視していると推測した。
「艦隊演習実施の一環として、現在、太平洋艦隊の大型対潜艦と潜水艦が海に居ます。
対潜航空機Il-38は飛行活動を行なっております。
日本海エリアは、我が艦隊の担当ゾーンに含まれています」
マルトフは述べた。
彼は、Il-38の飛行活動が、特に日本海上自衛隊を含む全て外国の艦艇及び船舶への安全対策を遵守している事を強調した。
「演習シナリオにおいて、対潜航空機Il-38は大型対潜艦と連携して、ロシア潜水艦が擬した敵潜水艦を識別・追跡する役割を担っております」
マルトフは述べた。
先週水曜日、彼は、太平洋艦隊艦艇が演習において、敵に擬した潜水艦を探知・破壊したとロシア通信社ノーボスチに伝えた。
マルトフは、太平洋艦隊の演習は既に日本海で行われており、北朝鮮の人工衛星発射とは何ら関わりが無いことを指摘した。
4月中旬、朝鮮民主主義人民共和国は、同国の初代元首キム・イルソン生誕100周年記念に合わせ、人工衛星打ち上げを実施する。
アメリカ合衆国、日本、南朝鮮は、朝鮮民主主義人民共和国の人工衛星打ち上げの為のロケット発射は、国際的義務と、朝鮮民主主義人民共和国の弾道ミサイル技術を使用するロケット発射遂行を禁止する国連安全保障理事会決議1718号及び1874号に違反すると見なしている。
ロシアとフランスは、朝鮮民主主義人民共和国の計画を非難している。
(2012年4月11日11時36分配信)
『アルムス-タス』より。
【日本海エリアにおけるロシア航空機Il-38の飛行活動は、搭乗員チームの飛行訓練の為に実施された 】
モスクワ、4月11日(アルムス-タス)
日本海エリアにおけるロシア対潜航空機Il-38の飛行活動は、搭乗員チームの飛行訓練の為に実施された。
東方軍管区広報サービス代表ローマン・マルトフはイタル·タス通信に伝え、日本の駆逐艦「みょうこう」上を2機のロシア戦闘用航空機が通過したという複数のメディアの報道についてコメントした。
「この前の火曜日を含む数日間に、私たちのエリアにおいて海軍航空隊の航空機の戦闘訓練飛行が実施されました」
彼は述べた。
「外国艦艇を追跡するという目的など、飛行搭乗員には存在しません。
この戦闘訓練は、搭乗員チームの練習の為に実施されたのです」
マルトフは述べた。
「彼らは、水中における仮想敵の探索を実施しました」
彼は付け加えた。「それ(仮想敵)は、我々の潜水艦です」
この前の火曜日、2機のロシア偵察機Il-38は、日本防衛省によると、北朝鮮のロケット「銀河3号」撃墜準備の為に日本海に居た駆逐艦「みょうこう」付近で確認された。
対潜航空機Il-38は、2000キロの距離で敵潜水艦を探索、追跡、発見、および破壊する為に設計されている。
同機は、旅客機Il-18Dをベースに開発された。
(2012年4月11日12時39分配信)
『アルムス-タス』記事の「この前の火曜日」は、4月10日を指しています。
ロシア太平洋艦隊のIl-38は、3月29日と4月6日にも日本近海を飛行しています。
【ロシア機の日本海における飛行について(3月29日)】
【ロシア機の日本海における飛行について(4月6日)】
既に3月末の時点で、ロシア太平洋艦隊は4月上旬に日本海で演習を実施すると発表しています。
[ロシア太平洋艦隊は中国海軍との合同演習を準備する]
この時点で、「敵潜水艦」役を務めるロシア潜水艦(沿海地方に駐留するキロ級潜水艦)を「探知、撃破」する訓練が実施され、海軍航空隊も参加すると発表されています。
つまり、対潜哨戒機Il-38は、演習の一環として、日本海のどこかに潜んでいるであろう「敵潜水艦」を捜索する為に飛行しているというわけです。
現在、ロシア太平洋艦隊には、7機のIl-38が配備されています。
この内3機が沿海地方、4機がカムチャツカ方面に駐留しています。
沿海地方のIl-38は、ナホトカ近郊のニコラエフカ航空基地(第7062航空基地)に駐留しています。
[沿海地方のロシア海軍航空隊は飛行訓練を行なった]
ロシア海軍のIl-38は、近代化されたIl-38N仕様に改装される計画です。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
ソ連海軍時代の太平洋艦隊所属のIl-38
並行するF/A-18ホーネットおよびA-6Eイントルーダーは米空母ミッドウェイ搭載機

日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより。
2012年4月10日発表
【ロシア機の日本海における飛行について(4月10日)】
この件に関し、ロシア太平洋艦隊から説明が有りました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【国防省は、日本海演習におけるIl-38の飛行について説明した】
モスクワ/ウラジオストク、4月11日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア太平洋艦隊の対潜航空機Il-38は、演習の一環として潜水艦を探索する為、日本海で飛行活動を行なっている。
水曜日、太平洋艦隊公式代理人ローマン・マルトフ1等海佐はロシア通信社ノーボスチに伝えた。
彼(マルトフ)は、日本海に位置して北朝鮮ロケットの撃墜準備ができている駆逐艦「みょうこう」の上空をロシア航空機Il-38が飛行した件に関する日本防衛省の声明にコメントした。
2機のIl-38は、日本最大の島である「本州」南西部の山陰地域沖で確認された。
日本のメディアは、ロシアの航空機が、情報収集・対ミサイルシステム「イージス」および海上自衛隊の艦艇の動向を監視していると推測した。
「艦隊演習実施の一環として、現在、太平洋艦隊の大型対潜艦と潜水艦が海に居ます。
対潜航空機Il-38は飛行活動を行なっております。
日本海エリアは、我が艦隊の担当ゾーンに含まれています」
マルトフは述べた。
彼は、Il-38の飛行活動が、特に日本海上自衛隊を含む全て外国の艦艇及び船舶への安全対策を遵守している事を強調した。
「演習シナリオにおいて、対潜航空機Il-38は大型対潜艦と連携して、ロシア潜水艦が擬した敵潜水艦を識別・追跡する役割を担っております」
マルトフは述べた。
先週水曜日、彼は、太平洋艦隊艦艇が演習において、敵に擬した潜水艦を探知・破壊したとロシア通信社ノーボスチに伝えた。
マルトフは、太平洋艦隊の演習は既に日本海で行われており、北朝鮮の人工衛星発射とは何ら関わりが無いことを指摘した。
4月中旬、朝鮮民主主義人民共和国は、同国の初代元首キム・イルソン生誕100周年記念に合わせ、人工衛星打ち上げを実施する。
アメリカ合衆国、日本、南朝鮮は、朝鮮民主主義人民共和国の人工衛星打ち上げの為のロケット発射は、国際的義務と、朝鮮民主主義人民共和国の弾道ミサイル技術を使用するロケット発射遂行を禁止する国連安全保障理事会決議1718号及び1874号に違反すると見なしている。
ロシアとフランスは、朝鮮民主主義人民共和国の計画を非難している。
(2012年4月11日11時36分配信)
『アルムス-タス』より。
【日本海エリアにおけるロシア航空機Il-38の飛行活動は、搭乗員チームの飛行訓練の為に実施された 】
モスクワ、4月11日(アルムス-タス)
日本海エリアにおけるロシア対潜航空機Il-38の飛行活動は、搭乗員チームの飛行訓練の為に実施された。
東方軍管区広報サービス代表ローマン・マルトフはイタル·タス通信に伝え、日本の駆逐艦「みょうこう」上を2機のロシア戦闘用航空機が通過したという複数のメディアの報道についてコメントした。
「この前の火曜日を含む数日間に、私たちのエリアにおいて海軍航空隊の航空機の戦闘訓練飛行が実施されました」
彼は述べた。
「外国艦艇を追跡するという目的など、飛行搭乗員には存在しません。
この戦闘訓練は、搭乗員チームの練習の為に実施されたのです」
マルトフは述べた。
「彼らは、水中における仮想敵の探索を実施しました」
彼は付け加えた。「それ(仮想敵)は、我々の潜水艦です」
この前の火曜日、2機のロシア偵察機Il-38は、日本防衛省によると、北朝鮮のロケット「銀河3号」撃墜準備の為に日本海に居た駆逐艦「みょうこう」付近で確認された。
対潜航空機Il-38は、2000キロの距離で敵潜水艦を探索、追跡、発見、および破壊する為に設計されている。
同機は、旅客機Il-18Dをベースに開発された。
(2012年4月11日12時39分配信)
『アルムス-タス』記事の「この前の火曜日」は、4月10日を指しています。
ロシア太平洋艦隊のIl-38は、3月29日と4月6日にも日本近海を飛行しています。
【ロシア機の日本海における飛行について(3月29日)】
【ロシア機の日本海における飛行について(4月6日)】
既に3月末の時点で、ロシア太平洋艦隊は4月上旬に日本海で演習を実施すると発表しています。
[ロシア太平洋艦隊は中国海軍との合同演習を準備する]
この時点で、「敵潜水艦」役を務めるロシア潜水艦(沿海地方に駐留するキロ級潜水艦)を「探知、撃破」する訓練が実施され、海軍航空隊も参加すると発表されています。
つまり、対潜哨戒機Il-38は、演習の一環として、日本海のどこかに潜んでいるであろう「敵潜水艦」を捜索する為に飛行しているというわけです。
現在、ロシア太平洋艦隊には、7機のIl-38が配備されています。
この内3機が沿海地方、4機がカムチャツカ方面に駐留しています。
沿海地方のIl-38は、ナホトカ近郊のニコラエフカ航空基地(第7062航空基地)に駐留しています。
[沿海地方のロシア海軍航空隊は飛行訓練を行なった]
ロシア海軍のIl-38は、近代化されたIl-38N仕様に改装される計画です。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
ソ連海軍時代の太平洋艦隊所属のIl-38
並行するF/A-18ホーネットおよびA-6Eイントルーダーは米空母ミッドウェイ搭載機

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