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クリミア半島のニートカは2015年2月末から本格的に稼働を再開する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年2月14日13時02分配信
【クリミアの複合体ニートカからのフライトは2月末から始まる】
モスクワ、2月14日-ロシア通信社ノーボスチ

クリミア海洋航空隊訓練複合体ニートカは、2月末から運用を開始する。
土曜日、ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送においてロシア連邦海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は述べた。

発着艦訓練システム「ニートカ」(航空隊地上試験訓練複合体)は、甲板航空隊飛行士の航空母艦の甲板上での航空機の発着艦の航空技術への習熟の為に意図された科学訓練複合体である。

「これは、この作業を行なう上で充分に素晴らしく、充分に信頼できるシステムです。
私が思うに、2月末には艦上飛行士はサキの訓練場で飛行する準備が整っているでしょう」
コジン
は述べた。

更に彼は、エイスクにおける海洋航空隊の同類の訓練場におけるフライトは、今年半ば~今年末に始まる事を指摘した。


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ソヴィエト連邦時代、ウクライナには航空母艦の飛行甲板を模した発着艦訓練施設「ニートカ」が建設されました。
[地上試験・訓練複合体「ニートカ」]
[サキ飛行実験センター(ニートカ)]
[Нитка(ニートカ)~知られざる旧ソ連の蒸気カタパルト開発の経緯~]


ソ連邦解体後はウクライナに接収され、ロシアウクライナと協定を結んで「ニートカ」を使用していました。
2012年8月、改訂された「ニートカ」使用協定にロシア・ウクライナ国防相が署名しました。
[ロシアとウクライナは艦上機訓練施設ニートカ使用協定を改訂した]

しかし、2013年にはロシア「ニートカ」を使用しませんでした。
[ロシアは2013年にウクライナのニートカを使用しない]

その一方、ロシアは自国内に新たな「ニートカ」を建設し、既に艦上戦闘機の訓練が開始されています。
[エイスクの新ニートカは本格的に稼働を始める]
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もはやロシアとの関係は断ち切られたかに見えた「ニートカ」ですが、2014年3月18日にロシアウラジーミル・プーチン大統領クリミア自治共和国ロシア連邦へ編入する条約に署名した事により、ロシアの手に戻りました。
[ウクライナの訓練複合体ニートカ要員はクリミアへ忠誠を誓う]

そして2014年9月初頭、ロシア海軍Su-33艦上戦闘機は、クリミア「ニートカ」へ戻ってきました。
[ロシア海軍艦上航空隊はクリミアのニートカへ戻ってきた]


今後、クリミア旧ニートカは主に現用のロシア海軍艦上戦闘機隊の訓練に使い、エイスク新ニートカは主にロシア海軍航空隊の新型航空機の各種試験に使われます。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]
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