北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは再進水する
- カテゴリ:プロジェクト877潜水艦(キロ級)

『イタル-タス通信』より
【5月にセヴェロドヴィンスクの造船所は、北方艦隊の非核動力潜水艦「カルーガ」を近代化後に進水させる】
アルハンゲリスク、4月10日/イタル-タス通信
5月、北方艦隊のディーゼル電気推進潜水艦B-800「カルーガ」は、セヴェロドヴィンスクの国防造船所「艦船修理センター"ズヴェズドーチカ"」で近代化された後に進水する。
今日(4月10日)、同工場の広報サービスは、イタル-タス通信に伝えた。
潜水艦は、今年末までに就役するだろう。
これは、「ズヴェズドーチカ」において4半世紀ぶりに修理された自国(ロシア)海軍の非核動力潜水艦になる。
潜水艦は9年に渡り、同社の岸壁で修理を待っていた。
昨年、「カルーガ」を近代化する大規模な作業が開始された。
ディーゼル電気推進潜水艦「カルーガ」は、ニジニ·ノヴゴロドの「クラスノエ・ソルモヴォ」工場で1989年に建造された。
潜水艦は最初に黒海艦隊の戦闘編制へ加入し、その後、北方艦隊へ転属した。
同艦は、NATO分類「キロ」級/「ワルシャワンカ」に属する。
潜水艦は、サンクト・ペテルブルク海洋工学中央設計局「ルビーン」で設計された。
水上排水量2300トン、全長73メートル、水中速力18ノット/時速33キロ、自立行動期間45日、潜航深度300メートル、乗組員52名、標準武装は、口径533mm魚雷発射管6門である。
原子力潜水艦の修理と解体を専門とする「ズヴェズドーチカ」は、ディーゼル潜水艦近代化の豊富な経験を有する。
1997年以降、セヴェロドヴィンスクの造船所は、インド海軍の発注により4隻のディーゼル電気推進潜水艦を近代化し、5隻目の潜水艦の作業が行われている。
更に同社は、インドのヴィシャーカパトナム港において潜水艦の修理および近代化を提供している。
(2012年4月10日11時08分配信)
潜水艦B-800「カルーガ」は1987年3月5日に起工され、1989年5月7日に進水、1989年9月30日に当時のソ連邦海軍へ納入されました。
「カルーガ」は、プロジェクト877LPMBと呼ばれるサブタイプに属しており、それまでの6枚羽根スクリューに代わり、7枚羽根スクリューが装備されました。
続いて建造されたロシア/旧ソ連海軍向けのプロジェクト877後期建造艦(4Bとも呼ばれる)8隻の試験艦的な役割の艦です。
就役時は黒海艦隊所属でしたが、1991年6月に北方艦隊へ転属しました。
2002年、オーバーホールの為、セヴェロドヴィンスクの「ズヴェズドーチカ」へ回航されましたが、資金不足の為、実際には修理に着手される事はありませんでした。
そのまま「ズヴェズドーチカ」に係留され続けた「カルーガ」は、2010年から待望の修理及び近代化作業が開始されました。
「ズヴェズドーチカ」では、この他に北方艦隊所属のB-450「ウラジカフカース」の修理及び近代化が行なわれており、2014年末に再就役する計画です。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト877「パルトゥス」(NATO「キロ」)】
北方艦隊所属のキロ級潜水艦6隻のうち、B-401、B-800、B-459の3隻が修理中です。
『Fotografersha』より。
【「ズヴェズドーチカ」で修理中の潜水艦】
写真1~12枚目が「カルーガ」
13~20枚目がインド海軍の「シンドゥラクシャク」
21~23枚目が「ウラジカフカース」です。
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