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ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は6ヶ月半の長期遠洋航海を終えて母港へ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2015年2月21日18時58分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は遠距離航海から戻ってきた】

本日(2月21日)、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、遠距離大洋航海任務を遂行した後、バルト艦隊主要基地へ入った。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年8月9日にバルト艦隊主要海軍基地バルチースクから出航した。
警備艦の遠距離航海は、ロシア海軍の戦闘訓練計画に沿って実施された。

艦の乗組員は、アフリカの角海域において民間船舶航行の安全保障、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として、更には、ロシアの海洋船舶航行、ロシア連邦のその他の種類の海洋経済活動の安全保障の任務を遂行した。

総計で警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」の航海は197日間、30442海里、2693航行時間に及んだ。

この間に艦の乗組員は、9ヶ国の港への非公式訪問を行なった-スペイン、マルタ、パキスタン、インドネシア、マレーシア、スリランカ、キプロス、オマーン、​​シリア
艦は、大西洋、インド洋、太平洋、北海、地中海、紅海、アラビア海、ジャワ海、アンダマン海を通過し、アンドレイ旗を示した。

航海中に乗組員は、対空・対潜防衛、航行の安全保障、組織的通信及び管理の訓練と演習を実施した。
艦上に在る海軍歩兵は、彼らの海洋技量を向上させた。
航海中、彼らは、様々な種類の小火器による実地射撃の実施など、数十回に渡る射撃訓練を行なった。

カラチ港(パキスタン)訪問中に警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」乗組員は、ロシア-パキスタン演習「アラビア・モンスーン-2014」へ参加した。
ロシア艦は、パキスタン海軍の艦、ロシア連邦麻薬取引検査連邦サービスの代表者、パキスタンの同僚と共に、非合法な麻薬取引を取り締まる任務を遂行した。
演習のエピソードの1つとして、演習シナリオの下でバルト艦隊海洋航空隊ヘリコプターKa-27PSが関与し、模擬麻薬密輸スクーナーの拘留を空中から支援した。

ジャカルタ港(インドネシア)警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年11月5日から8日まで開催された展示会「INDO Defence-2014」エキスポ&フォーラムへ参加した。
ロシア戦闘艦は、イベントへ参加した展示会のゲスト及び公式代表団が訪れる為に公開された。
更に艦の乗組員は、マラッカ海峡での巡洋艦「ジェムチュグ」沈没の100回忌に捧げる追悼行事、アンダマン海マレーシア海軍との「パッセークス」タイプの合同海軍演習、初の南・東南アジア、ASEAN加盟国の防衛当局トップ(国防相)会議へ参加した。

艦は、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊の戦闘艦の乗組員が単一計画下で数多くの訓練を実施するロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として地中海エリアで行動し、艦隊間レベルでの合同任務へ取り組んだ。
その最中、北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」及び地中海常設艦船グループ支援船と合同演習を行なった。
演習中に船員は一連の航行及び隊列再編の合同訓練、更には、水上及び空中の模擬目標に対する戦闘砲射撃を実施した。

艦を出迎える為の歓迎式典には、バルト艦隊司令官ヴィクトル・クラフチュク中将、北西連邦管区大統領副特使ウラジーミル・ソロヴィヨフカリーニングラード州の連邦検査官のトップであるアレクサンドル・ロマノフカリーニングラード州政府代表、バルチースク市庁代表、軍事船員の親類と友人、公共機関の代表が出席した。

同艦の艦長ウラジーミル・チェロコフ3等海佐は、遠距離航海から戻ってきた艦に技術的欠陥は無く、必要量の物資補充後に与えられた任務を遂行する準備は整っているとバルト艦隊司令官ヴィクトル・クラフチュク中将へ報告した。
艦隊司令官は、艦隊軍事評議会を代表して遠距離大洋航海において与えられた任務を成功裏に遂行した乗組員を祝福し、新たな戦闘演習の成功を祈った。
慣習により、乗組員は伝統的なパン子豚の丸焼きで迎えられた。
遠距離航海において功績の有る軍人は、当局から勲功章を授与され、多くの軍人は国家及び当局から表彰された。

更に注目されるのは、警備艦の6名の乗組員にとって、母港への帰還は二重の祝日となった事である-航海に出ている間、彼等には子供が生まれた。


[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)は、2014年8月9日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった]

8月24日にマルタヴァレッタ港へ寄港し、2日間滞在しました。
(ロシア国防省発表によると、その前にスペインセウタ港へ寄港)

マルタを出た後、海賊対処任務に就く為、アデン湾へ向かう事が明らかにされました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は海賊対処任務の為にアデン湾へ行く]

9月1日、バルト艦隊中型海洋給油船「コラ」と合流しました。
[アデン湾へ向かうロシア海軍フリゲート「賢公ヤロスラフ」は補給船と合流した]

9月5日、アデン湾へ到着しました。
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就く]

9月11日から9月13日までオマーンサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月11日11時00分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ業務寄港を行なう】

9月24日にもサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年9月24日13時35分
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンのサラーラ港へ入った】

9月26日にサラーラを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終えた]

10月8日、再びサラーラ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月8日11時16分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はサラーラ港(オマーン)への業務寄港を行なう】

10月11日にサラーラを出航し、アラビア海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終え、アラビア海へ向かった]

10月15日、パキスタンカラチ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはパキスタンを訪れた]

その後、パキスタン海軍と合同演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年10月17日18時51分配信
【バルト艦隊の軍艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア-パキスタン演習「アラビア・モンスーン-2014」へ参加する】

演習が終わった後、カラチを出航し、今度は太平洋方面へ向かうと発表されました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は太平洋へ向かった]

その後、スリランカコロンボ港を訪問し、10月27日、同港を出港し、インドネシアジャカルタへ向かいました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカを去り、インドネシアへ向かった]

11月5日、ジャカルタへ到着しました。
[ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はインドネシアのジャカルタへ入港した]

11月9日にジャカルタを出航し、今度はマレーシアへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はインドネシアのジャカルタを去り、マレーシアへ向かった]
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はマレーシアのペナン港を訪れる]

11月14日、マレーシアペナン島へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはマレーシアのペナン島を訪れた]

11月18日にペナンを出航し、再びスリランカへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はマレーシアからスリランカへ向かった]

11月24日には再びスリランカを訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカのコロンボへ入港した]

11月28日にコロンボを出航し、今度はオマーンへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスリランカを去り、オマーンへ向かった]

12月5日、オマーンサラーラ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はオマーンを訪れた]

12月8日、サラーラ港を出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は地中海へ向かった]

12月18日、スエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスエズ運河を通過して地中海へ入った]

その後、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)に加わりました。

12月29日、地中海東部キプロス島リマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]

12月30日にはリマソールを出港し、「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部で新年(2015年)を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で新年を迎えた]

その後の動向は公表されていませんでしたが、2015年1月下旬には、シリアタルトゥースへ寄港していた事が明らかにされました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥースへの寄港を終えた]

タルトゥースを出た後、北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と合同で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で砲撃訓練を行なった]

その後、「セヴェロモルスク」と別れ、同じく地中海に居たバルト艦隊給油船「コラ」と合流し、地中海西端のスペインセウタ港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスペインのセウタ港へ向かった]

2月10日、セウタ港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスペインのセウタ港へ入港した]

2月12日にセウタを出港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスペインのセウタ港を去った]

その後、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ行き、2月16日には英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は英仏海峡を通過する]

そして、2月21日にバルチースク基地へ帰港しました。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」の航海は、2014年8月9日に出航以来、約6か月半に及びました。
これは同艦の就役以来、最も長期に渡った航海となりました。

これまでに同艦は地中海東部までは何度か航海した事は有りますが、インド洋、更には東南アジアまで行ったのは、今回が初めてです。


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2012年4月以降、ロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]
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