ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦ヴェリーキエ・ルーキは2015年3月19日に再起工される
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『タス通信』より
2015年2月27日13時06分配信
【情報筋:第3の「ラーダ」型潜水艦はサンクトペテルブルクで3月19日に再起工される】
モスクワ、2月27日/タス通信
第3のプロジェクト677(ラーダ)潜水艦の再起工式典は、3月19日の潜水艦乗員の日に開催される。
潜水艦は、「ヴェリーキエ・ルーキ」の名を受け取る。
タス通信は、ロシア海軍総司令部の情報提供者より伝えられた。
「第3のラーダの再起工は3月19日に予定されています。
潜水艦はヴェリーキエ・ルーキの名を受け取ります」
対談者は話した。
以前、第3の「ラーダ」は「セヴァストーポリ」の名を与えられたと報じられていた。
情報提供者は、式典がサンクトペテルブルクの「アドミラルティ造船所」で開催され、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将が出席する事を明らかにした。
プロジェクト677潜水艦のトップ-「サンクトペテルブルク」は、1997年に起工され、2010年には試験運用の為に海軍へ受領された。
2005年-2006年に起工された第2及び第3の潜水艦の建造は停止された。
以前、防衛産業企業体の情報提供者は、第3の「ラーダ」の完成の為の契約は2014年末に再交渉されたとタス通信へ伝えた。
彼によると、潜水艦シリーズの2隻目と3隻目は、2017年と2018年に海軍へ引き渡される。
「ラーダ」の水上排水量は、「ワルシャワンカ」型潜水艦(プロジェクト636)と比べ、2300トンから1765トンへ減少した。
水中最大速力は19ノットから21ノットへ増加した。
「ラーダ」は、第4世代非核動力潜水艦に属しており、前任者と比べ、より低い騒音レベルを有する。

[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の3番艦は、「セヴァストーポリ」の名前で2006年11月10日に起工されました。
[「ラーダ」型潜水艦3番艦「セヴァストーポリ」起工]
しかし、その後に建造は凍結されました。
建造が凍結されている間に、「セヴァストーポリ」の名は「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の2番艦に与えられました。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型の艦名は「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」になる]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは自動船舶識別装置(AIS)に登録された]
この為、ロシア海軍には「セヴァストーポリ」の名を持つ艦が2隻存在する事になってしまいました。
その後、2013年2月には、2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
2番艦「クロンシュタット」は建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
続く3番艦は、上記の矛盾を解消する為、「ヴェリーキエ・ルーキ」と改名された上で2015年3月19日に改めて起工式典を開催する事になったようです。
現在、ロシアでは、通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP機関)とリチウムイオン電池の開発が進められています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
「ラーダ」級潜水艦の2番艦と3番艦には、リチウムイオン電池が搭載される可能性が高いようです。
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