ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2015年3月後半に洋上試験を開始する
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級

『bmpd』より
2015年2月28日11時27分配信
【ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」の航行試験は3月に始まる】
ポータルサイト『ウエスト・フランス』の報道により知られたように、サンナゼールのSTXフランス造船所で艤装中のヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」の最初の海洋への出航は、2015年3月16日から22日の間に実施される。
ポータルによると、艦の準備率は非常に高く96パーセントであるが、今後の運命は未定のままである。
理論的には、2015年秋に同艦はロシアへ曳航されなければならない。
しかし、周知のようにトップ艦「ウラジオストク」は、フランスの造船所の岸壁へ停泊したままである。
フランス大統領フランソワ・オランドにより課せられた引き渡し禁止令が故に。
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
ロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」(の前半部分)は、2013年6月18日にフランスのサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]
同艦の後半部分は、2013年7月4日にロシアのバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦の後部はバルト工場で起工された]
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部はサンナゼールへ到着した]
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]
2014年11月下旬に進水しました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリはフランスのサンナゼールで進水した]
「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国はフランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]
フランス側は、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]
未だサンナゼールに留め置かれている「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」ですが、2015年2月12日、「セヴァストーポリ」が自動船舶識別装置(AIS:Automatic Identification System)に登録されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは自動船舶識別装置(AIS)に登録された]
そしてフランス側の情報筋によると、「セヴァストーポリ」は2015年3月後半から洋上試験を開始するとの事です。
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