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ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月2日11時00分配信
【チルコフ:新たな駆逐艦の打撃力は巡洋艦に匹敵する】
モスクワ、3月2日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍新世代駆逐艦は、前任者よりも遥かに大きな排水量を有し、その打撃力は巡洋艦に匹敵する。
月曜日、国防省は海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将の談話を引用して伝えた。

2月下旬、新世代駆逐艦の作成における優先課題は、原子力機関の装備となる事が知られるようになった。
現在、ロシア海軍の戦闘編制には、1隻の核動力装置を有する水上艦-重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が在籍している。

「この駆逐艦は、同クラスの前任者~駆逐艦プロジェクト956~よりも遥かに大きな排水量を有します。
新たな駆逐艦の兵装の打撃力は、巡洋艦の打撃力に匹敵します」

コロムナへの視察業務を終えたチルコフは表明した。

彼によると、新たな駆逐艦には、制御自動化プロセスの分野における国内「防衛産業」の最新の成果が導入される。

ロシア通信社ノーボスチ防衛産業企業体の高位の代理人より伝えられたように、新世代駆逐艦(「リデル」型)の起工は2017年末に予定されており、その排水量は14000トンになる。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

ロシア海軍は、2006年以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」では、「リデル」の建造準備が進められています。
[サンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィはロシア海軍将来駆逐艦の建造準備を進めている]

2014年10月下旬、「ロシア防衛業界の高位の情報提供者」は、「リデル」型の1番艦は2023-2025年よりも前にロシア海軍へ受領される事は無いと述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう]

ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、「リデル」の1番艦は2020年以降にロシア海軍へ受領されると述べました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの設計作業は続けられている]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

同じ日、「ロシア防衛産業企業体の高位の代理人」は、「リデル」の1番艦は2017年末の起工が予定されており、その排水量が14000トンになる事を明らかにしました。
[ロシア海軍の為の新世代駆逐艦リデルの1番艦は2017年末に起工される]

今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。

「リデル」の兵装は未だ不明ですが、対艦/対地ミサイル発射機に関しては、3S-14汎用ミサイル垂直発射機が最有力視されています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]
3S-14は、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」を発射できます。

3S-14は、近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも搭載されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

ロシア海軍新世代フリゲート・プロジェクト223503S-14発射機を16基、近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」は80基搭載しますが、排水量14000トンの「リデル」は、少なくとも48基程度は搭載する事になるでしょう。
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