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ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年3月末から洋上試験を開始する

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『タス通信』より
2015年3月10日17時46分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月末からバルト海で航行試験を開始する】
カリーニングラード、3月10日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ

ロシア海軍の為に造船工場「ヤンターリ」で建造されているプロジェクト11356フリゲートのトップである警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、3月末からバルト海で航行試験を開始する。
本日(3月10日)、タス通信特派員は同社の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

「アドミラル・グリゴロヴィチの航行試験は3月26-27日から始まる予定です。
現在、同艦は工場のドックでの磁力消去作業を完了しており、その後、受け入れ基地となるバルチースク港へ移動します」

彼は話した。

黒海艦隊へ受領される警備艦の航行試験は、恐らくは5月末まで続き、その後、顧客へ引き渡される。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」「ヤンターリ」で2010年12月に起工され、2014年3月に進水した。

国防省と署名した2つの契約の下で、「ヤンターリ」「北方計画設計局」により開発されたプロジェクト11356警備艦シリーズを建造している。
「グリゴロヴィチ」に加え、黒海艦隊の為の最新フリゲートシリーズには、「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、「アドミラル・ブタコフ」、「アドミラル・イストミン」が含まれている。
カリーニングラード造船所は、シリーズの建造を2017年に完了しなければならない。

プロジェクト11356警備艦は、大洋及び海洋エリアで単独或いは艦船部隊の一員として戦闘活動を実施する為に意図されている。
それは、敵の潜水艦を破壊し、戦闘艦及び船舶の対艦、対空、対潜防衛を実施し、陸上部隊の行動を支援し、海洋揚陸部隊の上陸を保障する事が出来る。


[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】

12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】

そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]

現在、消磁作業は完了しており、今後はカリーニングラードからバルト艦隊基地バルチースクへ移動した後、3月26-27日から洋上試験が開始されるとの事です。
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「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、今年(2015年)にロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備される予定です。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年夏以降に黒海艦隊へ配備される]


プロジェクト11356Rの2番艦以降も建造が進んでいます。

警備艦「アドミラル・エッセン」(2011年7月8日起工/2014年11月8日進水)
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右:警備艦「アドミラル・マカロフ」(2012年2月29日起工)
左:警備艦「アドミラル・ブタコフ」(2013年7月12日起工)
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