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ロシア海軍の為の早期警戒ヘリKa-31が発注される

Ka-31
『軍事通報者』(Военный информатор)より。
【電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31Rは発注される】
2012年4月10日

国家発注局サイトに、ロシア国防省による1機の電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31R発注に関する資料が登場した。

費用構成は4億650万ルーブルになる。
ヘリコプターは、2013年11月25日までに「セヴェロモルスク-1」へ配備されなければならない。
これは、ロシア海軍艦載ヘリコプターKa-31ファミリーの最初のシリーズ機の発注である。

N.I.カモフ記念ウフトムスキー・ヘリコプター工場は、海軍の発注を受け、1985年に開発を開始した。
Ka-31の開発は、輸送戦闘ヘリコプターKa-29の機体、エンジンおよびローターシステムをベースにして行われた。
試験機の最初の飛行は1987年に実施された。

長期間の試験と調整を経た後、ヘリコプターは1995年にロシア海軍航空隊へ正式採用された。
Ka-31は、世界のヘリコプターに同類のものが存在しない。
艦上配置ヘリコプターKa-31は、沿岸の電波位置特定システムや遠距離電波位置特定検出航空機の外で活動し、戦闘艦部隊を空中からの攻撃から保護する為に設計されている。

ヘリコプターに設置された機器は、超低高度での移動を含む空中目標および水上艦の識別、追跡、探知を行ない、地上および艦艇の司令部および管制所へデータを自動送信する事が出来る。

更にKa-31は、陸上において地上部隊の防空任務を遂行する為にも使用できる。
クメルタウのヘリコプター工場では、ヘリコプターのシリーズ生産が行なわれた。
ヘリコプターは、インド中国で使用されている。

Ka-31の設計は、基本的にKa-29と同一である。
その主な機能は、 強力な電波電子複合体である遠距離電波位置特定検出機E-801「オーコ」である。
複合体の基礎は、2座標固体要素電波位置特定ステーションであり、飛行回転アンテナと平面段階格子アンテナが展開し、円状に展望する。
アンテナの長さは5.75メートル、面積は6平方メートル、スキャン時間は10秒である。
輸送位置でのアンテナは胴体下面に隣接し、最小限の空気抵抗を作る。

アンテナ位置の移転作業は、90度下方へ傾斜する。
脚部支柱は、電波位置特定ステーションの動作に干渉しないように持ち上げられる。
電波位置特定ステーションは、距離100~150kmで「戦闘機」タイプの20個までの空中目標を、距離250~285kmで「艦艇」タイプの水上目標の探知、追跡能力を提供する。
情報は、自動モードで無線暗号チャンネルに接続され、管理所へ送信される。

電波位置特定ステーションのエネルギー源は、補助動力装置TA-8Kで駆動する発電機により提供される。
ヘリコプターの飛行誘導複合体は、アンテナ回転時の安定した飛行は無論の事、一貫した目標への飛行経路設定、高高度飛行、指示されたコースの飛行、自動設定による着艦と、高度25メートル以上での空中停止を提供する。
飛行は、任意の時間および良好或いは悪天候条件下での実施が可能である。

燃料システムは、容量3060リットルの燃料タンク計14個で構成される。
電波位置特定ステーションのアンテナを回転させる電波位置特定巡視モードでの飛行では、ヘリコプターは毎時100km、高度3500mで、哨戒を2時間半持続できる。
最大飛行距離は、アンテナを収納し、内部燃料タンクのみで600kmである。

Ka-31を陸上部隊の為に使用した場合、小規模で未整備の基地に配備が可能であり、携帯対空ミサイル複合体の為に目標指定を提供できる。


Ka-31b

記事中の「電波位置特定ステーション」「電波位置特定システム」「レーダー」を指しており、「遠距離電波位置特定検出航空機」とは「早期警戒管制機」の事です。
「電波位置特定巡視」は、要するに「レーダー・ピケット」の事です。

現在、Ka-31ヘリコプターロシア以外にもインド中国で運用されています。
【インド海軍のKa-31】
【中国海軍のKa-31】

ロシア海軍においては、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」に数機が搭載されています。

Ka-31c


バシコルトスタン共和国クメルタウ市のヘリコプター工場
Ka-31d
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