ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦
本日(2015年3月19日)、ロシア連邦海軍の為のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦「セヴァストーポリ」改め「ヴェリーキエ・ルーキ」が再起工されました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦ヴェリーキエ・ルーキは2015年3月19日に再起工される]

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月19日10時52分配信
【第3のプロジェクト「ラーダ」ディーゼル潜水艦はサンクトペテルブルクで起工された】
サンクトペテルブルク、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
「ヴェリーキエ・ルーキ」の名を受けたロシア海軍の為の第3のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦は、木曜日にサンクトペテルブルクの「アドミラルティ造船所」で起工された。
ロシア通信社ノーボスチ特派員は(現地より)報告した。
「サンクトペテルブルク」と命名された最初のプロジェクト677潜水艦は、現在、北方艦隊で試験運用に在る。
第2の潜水艦「クロンシュタット」の建造再開の為の契約は2013年に署名された。
「ヴェリーキエ・ルーキは、その打撃力、その隠密性、その探索能力において、他に並ぶものを知りません。
私共は確信しております。
潜水艦は期日通りに建造される事を」
起工式典においてロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は話した。
以前、第3のプロジェクト677「ラーダ」となるディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の船体は、「セヴァストーポリ」の名で2006年に起工されたと報じられた。
しかし、前海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキーは、潜水艦の問題点である騒音に対処する為、このプロジェクトの開発を一時停止させた。
潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」は、新たな近代化プロジェクトにより完成する事になった為、新たな名前-「ヴェリーキエ・ルーキ」で潜水艦が起工される事が決定された。
プロジェクト「ラーダ」潜水艦の設計者は中央設計局「ルビーン」である。
今日において、プロジェクト677潜水艦は、最も現代的な非核動力潜水艦である。
潜水艦の全長は66.8メートル、幅7.1メートル、自立航行期間45日、乗組員35名、限界潜航深度300メートル、水中速力21ノット、魚雷発射管は6門である。
将来の同プロジェクト潜水艦には非大気依存発電装置の装備が計画されている。

[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の3番艦は、「セヴァストーポリ」の名前で2006年11月10日に起工されました。
[「ラーダ」型潜水艦3番艦「セヴァストーポリ」起工]

しかし、その後に建造は凍結されました。
2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」に対する不満を述べています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】
「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。
インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・
ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。
僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。
インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?
ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・
建造が凍結されている間に、「セヴァストーポリ」の名は「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の2番艦に与えられました。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型の艦名は「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」になる]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは自動船舶識別装置(AIS)に登録された]
この為、ロシア海軍には「セヴァストーポリ」の名を持つ艦が2隻存在する事になってしまいました。
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
2番艦「クロンシュタット」は建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
そして3番艦は、上記の矛盾を解消する為、「ヴェリーキエ・ルーキ」と改名された上で2015年3月19日に改めて起工式典が開催されました。
「セヴァストーポリ」改め「ヴェリーキエ・ルーキ」は、2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
現在、ロシアでは、通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP機関)とリチウムイオン電池の開発が進められています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
「ラーダ」級潜水艦の2番艦と3番艦には、リチウムイオン電池が搭載される可能性が高いようです。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦ヴェリーキエ・ルーキは2015年3月19日に再起工される]

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月19日10時52分配信
【第3のプロジェクト「ラーダ」ディーゼル潜水艦はサンクトペテルブルクで起工された】
サンクトペテルブルク、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
「ヴェリーキエ・ルーキ」の名を受けたロシア海軍の為の第3のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦は、木曜日にサンクトペテルブルクの「アドミラルティ造船所」で起工された。
ロシア通信社ノーボスチ特派員は(現地より)報告した。
「サンクトペテルブルク」と命名された最初のプロジェクト677潜水艦は、現在、北方艦隊で試験運用に在る。
第2の潜水艦「クロンシュタット」の建造再開の為の契約は2013年に署名された。
「ヴェリーキエ・ルーキは、その打撃力、その隠密性、その探索能力において、他に並ぶものを知りません。
私共は確信しております。
潜水艦は期日通りに建造される事を」
起工式典においてロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は話した。
以前、第3のプロジェクト677「ラーダ」となるディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の船体は、「セヴァストーポリ」の名で2006年に起工されたと報じられた。
しかし、前海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキーは、潜水艦の問題点である騒音に対処する為、このプロジェクトの開発を一時停止させた。
潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」は、新たな近代化プロジェクトにより完成する事になった為、新たな名前-「ヴェリーキエ・ルーキ」で潜水艦が起工される事が決定された。
プロジェクト「ラーダ」潜水艦の設計者は中央設計局「ルビーン」である。
今日において、プロジェクト677潜水艦は、最も現代的な非核動力潜水艦である。
潜水艦の全長は66.8メートル、幅7.1メートル、自立航行期間45日、乗組員35名、限界潜航深度300メートル、水中速力21ノット、魚雷発射管は6門である。
将来の同プロジェクト潜水艦には非大気依存発電装置の装備が計画されている。

[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の3番艦は、「セヴァストーポリ」の名前で2006年11月10日に起工されました。
[「ラーダ」型潜水艦3番艦「セヴァストーポリ」起工]

しかし、その後に建造は凍結されました。
2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」に対する不満を述べています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】
「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。
インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・
ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。
僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。
インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?
ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・
建造が凍結されている間に、「セヴァストーポリ」の名は「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の2番艦に与えられました。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型の艦名は「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」になる]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは自動船舶識別装置(AIS)に登録された]
この為、ロシア海軍には「セヴァストーポリ」の名を持つ艦が2隻存在する事になってしまいました。
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
2番艦「クロンシュタット」は建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
そして3番艦は、上記の矛盾を解消する為、「ヴェリーキエ・ルーキ」と改名された上で2015年3月19日に改めて起工式典が開催されました。
「セヴァストーポリ」改め「ヴェリーキエ・ルーキ」は、2018年にロシア海軍へ引き渡される予定です。
現在、ロシアでは、通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP機関)とリチウムイオン電池の開発が進められています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
「ラーダ」級潜水艦の2番艦と3番艦には、リチウムイオン電池が搭載される可能性が高いようです。
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