ロシア空挺軍部隊は北方艦隊司令部へのテロ攻撃を防ぐ演習を行なった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月20日16時35分配信
【空挺部隊は、北方艦隊司令部施設に対するテロリストの仮想攻撃を撃退した】
セヴェロモルスク、3月20日-ロシア通信社ノーボスチ
第98空中降下師団の部隊は、セヴェロモルスクの北方艦隊司令部の施設の占拠を試みた仮想テロリストを撃退した。
ロシア連邦国防省は発表した。
「参謀本部の指示により、空挺軍部隊は一時的な駐留地であるオレネゴルスク空港からセヴェロモルスクまでの行軍を行ないました。
北方艦隊司令部及び水上艦連合部隊の保護と防衛を強化する為に」
声明では、こう述べられた。
企図によると、仮想敵の後方攪乱グループは、北方艦隊主要基地の領域への侵入を試みた。
北方艦隊指揮所、艦隊司令部の建物を含む戦略的に重要な施設を占拠する為に。
国防省は説明した。
「仮想攪乱部隊の役割は、空挺軍独立特務旅団の部隊が演じました。
スぺツナズグループは、そこへ至る道路、通過地点、北方艦隊司令部の施設の占拠と破壊を試みました」
声明では、こう述べられた。
この過程において、空挺軍を支援する北方艦隊海軍歩兵の特殊作戦部隊の将兵は、セヴェロモルスクの施設の組織的な保護を成功裏に実施し、4方向から行なわれた仮想敵の攻撃を撃退し、「続く仮想攪乱グループによる破壊を阻止しました」
「演じられた戦術的エピソードの結果、北方艦隊司令部及びセヴェロモルスクに駐留する水上艦連合部隊の保護・防衛システムの信頼性が確認されました」
軍当局は要約した。
月曜日(3月16日)、ロシア連邦軍は即応状態の抜き打ち検査を開始した。
その主な重点は、北極圏における行動への取り組みに置かれている。
北方艦隊、西方軍管区、空挺軍の部隊の約8万名の将兵、数千両の地上戦闘車両、数十隻の水上艦、潜水艦、航空機およびヘリコプターが関わっている。
検査は3月16日から21日まで続けられる。
ソヴィエト社会主義共和国連邦時代以来初めてのロシアの軍の抜き打ち査察は、セルゲイ・ショイグが国防相の地位に就いてから間もない2012年に実施された。
専門家によると、それは、ロシア連邦軍における種別間及び軍種間の連携行動を大幅に改善する事が出来る。
毎年、幾つかの同様な施策が実行されており、加えて、様々なレベルでの約3500回の計画演習が実施されている。
[ロシア北方艦隊抜き打ち演習(2015年3月)]
2015年3月16日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、北方艦隊を主体とした抜き打ち演習の実施を命じました。
[ロシア海軍北方艦隊(と西方軍管区と空挺軍)の抜き打ち演習が始まる]
演習に参加する為、北方艦隊の水上艦部隊及び潜水艦がバレンツ海へ出動し、3月17日以降に各種訓練を実施しておりますが、今回は、北方艦隊司令部所在地であるセヴェロモルスク自体も無関係ではいられませんでした。
そして抜き打ち演習5日目(3月20日)、ロシア空挺軍の特殊部隊(スぺツナズ)が北方艦隊司令部などの占拠を試みるテロリストの役を演じ、それを同じ空挺軍の第98空挺師団の部隊が撃退するという想定下の演習がセヴェロモルスク市で実行されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
【スヴィルスク赤旗・第2級クトゥーゾフ勲章授与第98親衛空中降下師団】
テロリスト役を演じた「空挺軍独立特務旅団」は、この部隊の事です。
【クトゥーゾフ勲章・アレクサンドル・ネフスキー勲章授与第45親衛特務旅団】
なお、第45特務旅団は、同じ日に、占拠されたロシア海軍航空隊のセヴェロモルスク-3飛行場を解放するという想定下で訓練を行なっています。
この時には、解放する側に回っています。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2015年3月20日10時53分配信
【空挺軍特殊部隊はコラ半島で1発も撃つ事無く敵を無力化した】
抜き打ち演習2日目(3月17日)には、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクが空襲を受けたという想定下で在伯艦が港外へ退避する演習が行われています。
[ロシア海軍北方艦隊主要基地セヴェロモルスク在伯艦は「空襲から退避する為」に出航した]
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