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セヴァストーポリ海洋工場はセヴェロドヴィンスク艦船修理工場ズヴェズドーチカの傘下に入る


『海軍産業』(フロートプロム)より
2015年3月26日12時01分配信
【「セヴァストーポリ海洋工場」は「ズヴェズドーチカ」支所となる】

最近、国有化されたセヴァストーポリ海洋工場は、セヴェロドヴィンスクの造船所「ズヴェズドーチカ」の支所となる。

「統合造船業営団」は、セヴァストーポリに支所を開設する。
市立テレビラジオ会社「セヴェロドヴィンスク」は報じた。
セヴァストーポリ海洋工場は、この情報に言及した。
「週末までに支所登録は完了します」
テレビ局の記者は伝えた。

セヴァストーポリ海洋工場「ズヴェズドーチカ」(統合造船業営団へ加入)の支所となる件に関し、造船業界の2名の情報提供者は『海軍産業』へ説明した。

「ズヴェズドーチカ」支所をセヴァストーポリに作成する事は、同社の公式代理人エフゲニー・グラジシェフから確認が取れた。
同氏は、如何なる規模の支所が作成されるのかについて話すのは未だ早いと指摘した。
セヴァストーポリ海洋工場は、同社の取締役が出張中であるが為にコメントを提供できなかった。

所有権の変更後、工場への最初の発注が如何なるものとなるのかは、未だ不明である。
『海軍産業』への情報提供者は、海上クレーンの建造(セヴァストーポリ海洋工場は、以前、これを専門としていた)を受ける可能性を示唆した。
また、北方艦隊の艦の1隻が修理の為に同社へ回航されるという情報もある。

様々な「ズヴェズドーチカ」の支所が、ムルマンスク州、アルハンゲリスク、テムリュク、アストラハン、モスクワ、ボロフスクに位置している。

セヴァストーポリ海洋工場の国有化の決定は、今年2月28日に採択された。
以前の同社の主な所有者は、現在のウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコだった。


【『セヴァストーポリ海洋工場』公式サイト】

[セヴァストーポリ船舶修理工廠「セヴモルザヴォード」]

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「セヴァストーポリ海洋工場」は、セヴァストーポリ市内に位置する造船所であり、ロシア帝国時代の1783年に設立されました。

ロシア帝国時代には戦列艦などを建造しておりましたが、ソヴィエト連邦になってからは艦の修理と、海上クレーンの建造を行なっていました。

ソ連邦解体後はウクライナの企業となりましたが、2014年3月にクリミアセヴァストーポリロシア連邦へ編入された為、ロシアの手に戻りました。

その「セヴァストーポリ海洋工場」ですが、ロシア北西部セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」の傘下に入る事になりました。
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セヴァストーポリには、ロシア国防省(黒海艦隊)直営の「第13艦船修理工場」も在りますが、規模は「セヴァストーポリ海洋工場」には及ばず、しかも浮きドックしか無いので、設備面でも劣ります。
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「セヴァストーポリ海洋工場」が、ロシア海軍の各種艦船の近代化や修理を手掛けている「ズヴェズドーチカ」の傘下に入れば、将来的には、セヴァストーポリでもロシア海軍艦船の近代化改装が行なわれる事になるかもしれません。
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