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ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月30日12時16分配信
【最初の近代化されたIl-38Nはカムチャッカの太平洋艦隊航空基地へ到着した】
ウラジオストク、3月30日-ロシア通信社ノーボスチ

最初の近代化された対潜航空機抗I-38Nカムチャッカ太平洋艦隊海洋航空隊の航空基地へ到着した。
ロシア通信社ノーボスチは、東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフより伝えられた。

「イーゴリ・ドブロヴォリスキー中佐と乗員は、業界の代表から航空機を受け取り、飛行機の開発の為のエイスク市の海洋航空隊戦闘応用・飛行再訓練センターへ到着していました。
新たな機器の研修後、乗員は勤務場所であるカムチャツカへ到着しました」
マルトフ
は話した。

彼によると、「S.V.イリューシン記念航空複合体」の専門技術者は、空中艦の修理と近代化を実施し、機上電波電子装置は大幅に更新された。

航空機Il-38Nは、90kmまでの距離で空中目標を発見し、半径320kmの水上目標を追尾する事が可能となっている。
乗員の作業場には最新鋭の設備が装備されている。

「Il-38Nの特性と設置された機器は、指定海域で長時間のパトロールを実施し、目標を探索し、その情報を他の航空機や艦へ転送する事を可能とします。
加えて、対潜機は、他の航空機の目標指示の為に意図された9トンまでの兵装-魚雷から方向標定海洋爆弾-を搭載し、独立して敵を攻撃する事が出来ます」
マルトフ
は指摘した。

彼は、専門家によると、近代化された後の航空機の探索能力は、ベースモデルに比べて4倍に増加したと付け加えた。
近い内に、航空基地の飛行士は、他の修理及び近代化された航空機の到着を待つ。


『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。
『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38N低翼機】

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。
これらの機体は、ロシア南部クラスノダール地方エイスク飛行場へ派遣され、ここで新機材に習熟する為の研修を受けていました。
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そして今回、エイスクでの研修を終えたIl-38Nの内の1機が、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー近郊のエリゾヴォ航空基地へ到着しました。
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