ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の建造予算が凍結される事など無い

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年3月31日12時13分配信
【ヴィリニト:次の原子力潜水艦「ボレイ」の年末までの起工が凍結される事など無い】
モスクワ、3月31日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ
2015年末までに起工される次の戦略原子力潜水艦「ボレイ」級(プロジェクト955)シリーズの建造予算が凍結される事など無い。
ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニトは述べた。
以前、(ロシア連邦)国防省は、一連の新兵器建造及び作成プログラムは、予算の減少に関連して凍結されるかもしれないと表明した。
凍結の対象となるプログラムがどれになるのかは、未だ不明である。
「年末に次のボレイ級潜水艦シリーズ-7隻目と8隻目-は起工されます。
契約に沿って必要な資金供給は国防省により確保されております。
凍結される事など有りません」
ヴィリニトは話した。
2020年までにロシア海軍の戦闘編制へ、このクラスの原子力潜水艦8隻が加入しなければならない。
完成したのは未だ3隻であり、3隻が建造段階に在り、2隻は2015年末までに起工されなければならない。
「ボレイ」はロシア海洋核戦力の基礎となる事が意図されている。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]
プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに6隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。
1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]
2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]
5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
現行のロシア連邦国家軍備プログラムによると、2020年までに8隻の「ボレイ」級の建造が計画されています。
今年(2015年)には7番艦の起工が予定されています。
[セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る]
最近、ロシアの国防予算が縮小され、新兵器プログラムへの資金供給が凍結されるという情報も出ていますが、少なくとも「ボレイ」級に関する予算は凍結の対象にはならず、今年末までに7番艦と8番艦が起工されるとの事です。
- 関連記事
スポンサーサイト