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ロシア海軍新世代コルベット1番艦ステレグーシチーはオーバーホールを終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月1日11時13分配信
【コルベット「ステレグーシチー」の修理は完了した】

沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、約2ヶ月間に渡るバルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」の計画修理を完了した。

コルベットは計画通り「ヤンターリ」を3月20日に去った。
『中央海軍ポータル』は同社の広報サービス代表より伝えられた。

彼によると、修理は、艦底海水バルブ、船体(清掃、塗装)、推進軸、メインエンジン、ディーゼル発電機に及んだ。
加えて、電気部品の改善の必要性が指摘された。

新聞『バルトの守護者』は、コルベット「ステレグーシチー」第5戦闘班長ウラジーミル・シコリニコフの談話を引用した。
「海上環境下でのコルベットの実地操作中、私共は一連の問題点を明らかにしました。
具体的に言いますと、幾つかのケーブル配線は、電力システムの動作に明らかな影響を及ぼすアグレッシブな環境に在ります。
私共は、アルマーズ設計局へ要望しました。
設計者は、彼らの提案を用意しており、修理過程において新たなケーブル配線を実行しました」

士官は述べた。

修理中、同艦の乗組員は、聖アンドレイ旗掲揚の記念日を迎えた。
これは、3月1日に起こった。
『バルトの守護者』によると、後援者-クルスク市庁、更にはカリーニングラードのビジネスマンの代表-がゲストとして船員の下に到着した。
記念行事の最中、コルベットの最上の将兵の表彰式典が開催された。

修理後、コルベット「ステレグーシチー」乗組員は、直ちに第1・第2コース任務へ移行すると新聞は記した。
「ステレグーシチー」船員は、ミサイル及び砲射撃を実行する。
4月末には、同艦は海上であらゆる指定任務を遂行する準備が完全に整っていなければならない。

「ステレグーシチー」の修理は2月初頭から始まった事が想い起される。

コルベット「ステレグーシチー」は、プロジェクト20380艦のトップである。
それは、サンクトペテルブルクセーヴェルナヤ・ヴェルフィで2001年12月21日に起工され、2006年5月14日に進水し、2008年にバルト艦隊の一員として加わった。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代コルベット(近海用警備艦)プロジェクト20380の1番艦(トップ艦)「ステレグーシチー」は、2001年12月21日にサンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工されました。

2007年11月14日にロシア海軍へ納入され、翌2008年2月27日に海軍旗初掲揚式典を開催、バルト艦隊へ編入されました。
[新型コルベット「ステレグーシチー」はロシア海軍へ納入された]
[ロシア最新鋭ステルス・コルベット「ステレグーシチー」、バルト艦隊編入]

プロジェクト20380は、1991年末のソヴィエト連邦解体後、ロシア海軍が新たに計画した最初の水上戦闘艦になります。
ソ連邦解体後、ロシア海軍が最も財政的に困窮していた2000年頃に計画された為、小型・低価格の近海戦闘艦というコンセプトの下に設計されました。
この為、兵装は比較的軽装となり、対艦ミサイルも、当時輸出用(主にインド向け)として生産されていた「ウラン」を8基搭載する事になりました。

就役後の「ステレグーシチー」は基本的にバルト海の中で活動していましたが、2013年6月~7月に掛けてフランスブレストを訪問し、ロシア・フランス・アメリカ・ブリテン4ヶ国海軍合同演習「FRUKS-2013」へ参加しました。
[コルベット「ステレグーシチー」は遠距離航海から戻った]

2014年には、他の同型艦と共に対艦ミサイルを一斉発射しました。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

その「ステレグーシチー」も就役から約7年が経過しており、2015年2月初頭からオーバーホールが行なわれる事になりました。
[ロシア海軍新世代コルベット1番艦「ステレグーシチー」はオーバーホールを行なう]
[ロシア海軍新世代コルベット1番艦"ステレグーシチー"はドック入りした]

3月20日に修理を終え、「ヤンターリ」造船所からバルチースク基地へ向かいました。
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今後、「ステレグーシチー」はオーバーホール後の各種点検を行ない、4月末に艦隊へ復帰します。
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