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ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kは対艦ミサイルの運用能力を付与される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月1日15時21分配信
【甲板ヘリコプターKa-52Kは対艦ミサイルの発射が可能となる】
モスクワ、4月1日-ロシア通信社ノーボスチ

コンツェルン『電波電子技術』(国営企業『ロステフ』へ加入)は、最新のロシア甲板ヘリコプターKa-52Kの近代化を計画しており、新たな機上電波位置特定ステーション(レーダー)の装備により、ヘリコプター航空機用対艦ミサイルKh-31型及びKh-35型の運用が可能となる。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチコーポレーション広報サービスより伝えられた。

現在、これらのミサイルは、戦闘機Su-30及びMiG-29Kのみが運用している。
ヘリコプターKa-52Kは、「ミストラル」型ヘリコプター空母へ配置する為、特別に開発された。

「コンツェルン電波電子技術は、艦上ヴァージョンのヘリコプターKa-52Kの能力拡大を準備しており、センチメートル範囲の周波数を組み込んで近代化された機上電波位置特定ステーションを装備します。
これは、ヘリコプターの目標探知距離を2倍に増加し、ほぼ200kmとなります。
このような近代化は、Ka-52Kへ対艦ミサイルKh-31型及びKh-35型を運用する唯一無二の可能性を提供します」
コンツェルン
は伝えた。

コンツェルン『電波電子技術』総取締役ニコライ・コレソフによると、機上機器の新たな統合複合体により、Ka-52K「強力かつ信頼できる最新兵器」となる。

広報サービスは、コンツェルン『電波電子技術』がヘリコプターの為に生産するのは「複合機上電波電子機器により、Ka-52Kが、あらゆる気象条件下、あらゆる時間帯での効果的な戦闘任務遂行を可能とする為のキーシステム」であると指摘した。

「設置される兵装管理レーザービーム誘導システムとビデオ画像処理システム"オホートニク"は、ミサイル誘導の為に使用されます。
コンツェルン電波電子技術が生産する電波位置特定複合体"アルバリェート"は、電波電子妨害の影響下でもヘリコプターが効率よく戦闘任務を解決する事を可能とします」
コンツェルン『電波電子技術』
は伝えた。

コンツェルン『電波電子技術』は、エレクトロニクス産業におけるロシア最大のホールディングカンパニーである。
国営法人『ロステフ』の一員として加入している。
主な活動方向は、民間機及び軍用機の為の機上電波電子機器、空中配置電波位置特定ステーション、国籍識別手段、電波電子戦闘複合体、様々な用途の為の計測装置といったシステム及び複合体の開発と生産である。
コンツェルンには、97の科学研究機関、設計局、生産工場が含まれている。

『ロステフ』は、民間及び軍用用途のハイテクノロジー工業製品の開発と生産、輸出の促進の為、2007年に設立されたロシアの国営法人である。


艦載ヘリコプターKa-52K(空軍のKa-52の艦載機型)の試作1号機は、2015年3月7日に沿海地方で初飛行しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試作1号機が初飛行した]

Ka-52Kは、ロシア海軍ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」級への搭載の為に開発され、沿海地方航空機製造工場「プログレス」で生産されます。
[ロシア海軍のミストラル級の為の艦載ヘリコプターKa-52Kが生産される]
[ロシア海軍のミストラル級の為の艦載ヘリコプターKa-52Kは折り畳みブレードを有し、防錆処理が施される]

Ka-52Kの国家受領試験は2015年に完了します。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の為の艦上攻撃ヘリKa-52Kの国家試験は2015年に完了する]

ただし、搭載母艦となる「ミストラル」級ヘリ空母の引き渡しは、現在の所、無期限延期されています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

もしもロシア「ミストラル」級を受領できなかった場合、Ka-52Kは他の艦か、或いは陸上基地へ配備されることになります。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリKa-52Kはミストラル級ヘリ空母以外の艦に搭載されるかもしれない]

「ミストラル」級の動向とは関係なしにKa-52Kの開発と生産は続行されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの開発と生産は続行される]

ロシア海軍Ka-52Kは、対艦ミサイルKh-35(ウラン)及び対レーダー/対艦ミサイルKh-31の運用能力が付与される事になるようです。

対レーダー/対艦ミサイルKh-31(対レーダー型がKh-31P、対艦型がKh-31A)
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対艦ミサイルKh-35
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Ka-52Kへの対艦ミサイル運用能力付与の話は、今年2月にも出ており、この時には「将来的に付与される可能性が有る」と言われていましたが、今回は、「付与する計画が有り、その為の準備が行なわれている」という話になっております。
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