ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する

『タス通信』より
2015年4月2日14時00分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北方で試験を実施する】
モスクワ、4月2日/タス通信
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、次の段階の試験を北方艦隊の海洋射爆場で実施する。
木曜日、タス通信はロシア「防衛産業」の情報提供者より伝えられた。
「未だ同艦はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィ社に居ます。
彼らは、北方の射爆場での実施が計画されている第2段階試験の為の準備を行なっています」
対談者は、こう話したが、フリゲートの出航日時については明らかにしなかった。
彼は、艦が今年に海軍へ引き渡されるという計画は保持されている事を指摘した。
以前、フリゲートの動力装置に問題が発生したという情報がメディアに登場した。
次に、造船会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は「如何なる問題」も存在していないと発表した。
「艦は試験で素晴らしい結果を示し、乗組員の将兵はとても満足しています。
同艦は完全に新しい設計であり、その試験は特に慎重に実施されています」
造船所の代理人は指摘した。
「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年11月から試験の為に初めて出航した。
北方艦隊の為に意図されているプロジェクト22350のトップ艦は2006年初頭に起工され、2010年秋に進水した。
フリゲートは、4500トンの排水量を有し、29ノットの速力を発揮できる。
その主な兵装は、16基のミサイル「オーニクス」或いは「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
ロシア海軍の新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)・プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。
2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]
しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]
130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]
その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]
11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]
11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]
その後、試験は一旦中断し、2015年1月上旬から再開されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新年休暇の後に洋上試験を再開する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年1月下旬から洋上試験の次の段階へ進む]
今回の記事に登場する「ロシア防衛産業界の匿名の情報提供者」氏によると、今後、「アドミラル・ゴルシコフ」は、就役後の配備先となる北方艦隊の海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して各種の試験を実施するとの事です。

北方艦隊は、ロシア海軍の新型艦の洋上試験に従事しております。
[ロシア海軍北方艦隊は新造艦の試験に従事する]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、2015年11月頃にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年秋にロシア海軍へ引き渡される]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年12月末、ガスタービンエンジンにトラブルが発生したと報じられました。
より正確には、ガスタービンエンジンそのものでは無く、エンジン制御システムの不具合でした。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジン制御システムに問題が発生した]
- 関連記事
-
- ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう
- ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる
- ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する
- 最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年秋にロシア海軍へ引き渡される
- ロシア海軍は数年以内に4隻のプロジェクト22350フリゲートを受領する
スポンサーサイト