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ロシア海軍の原潜オリョールの近代化改装工事は再開される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月15日16時41分配信
【火災で損傷した潜水艦「オリョール」は計画作業を再開する】

セヴェロドヴィンスクの艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」のドック内で火災により損傷した原子力潜水艦「オリョール」は、計画修理作業を再開する。

タス通信は、工場の公式代理人エフゲニー・グラジシェフより伝えられた。
彼は、全ての工場及びロシア連邦海軍に在籍する艦船に対して海軍が導入した火気作業禁止令が月曜日に解除された事を想い起した。

原子力潜水艦「オリョール」の艦尾部分の艦内空間の間のゴム被覆断熱材の火災は、「ズヴェズドーチカ」のドック内で4月7日に発生した。
火災が完全に鎮火したのは真夜中だった。
この為に、潜水艦の吃水線の水準までドック船台へ部分的に注水しなければならなかった。

火災の結果、誰1人として負傷しなかった。
核燃料原子炉から撤去されており、弾薬、可燃性潤滑剤は潜水艦の艦内に存在していなかった。

ロシア連邦調査委員会は、ロシア連邦刑法「重大な損失を被った過失の作業時における安全規則違反」に基づいて火災の事実の刑事捜査業務を開始した。

北方艦隊プロジェクト949A「アンテイ」原子力潜水艦K-266「オリョール」は、昨年4月に技術的準備状態回復の為、「ズヴェズドーチカ」のドックへ置かれた。
修理後、原子力艦の就役期間は3年半に延長される。
以前、工場は同様の修理を同プロジェクトのロケット艦「ヴォロネジ」「スモレンスク」に対して実施した。


北方艦隊所属のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦K-266「オリョール」の修理及び寿命延長近代化工事の契約は2014年4月9日に締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]

同年4月23日、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」ドックへ入渠しました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした]

2015年4月7日、溶接作業中に艦尾の外部非耐圧殻と内部耐圧殻の間で火災が発生しました。
[セヴェロドヴィンスクの修理工場で火災が発生した]
[修理中のロシア海軍原子力潜水艦オリョールで火災が発生した]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報その2]
火災は4月7日14時14分に発生し、翌4月8日0時57分に完全に鎮火しました。
この間、火災が完全に鎮火できない為、「オリョール」が入っていたドックへの注水が行なわれました。

その後、ドックから水が抜かれたものの、この事故によりロシア国内の全ての造船所と修理工場で火気作業が一時禁止されました。

4月13日に火気作業禁止令が解除され、「オリョール」も、以前より計画されていた改装工事の再開が可能となりました。
むろん、改装工事の他、今回の火災による損傷の修復作業も同時に行なわれる事になりますが。
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