新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された
- カテゴリ:ロシア海軍の艦載兵器

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月15日11時59分配信
【ロシア海軍の軍備として新たな誘導魚雷が採用された】
ロシア海軍は、最大射程距離50kmの新たな深海誘導魚雷「フィジーク」を軍備採用した。
「昨年末に国家受領試験が成功裏に完了した後、新たな深海熱式誘導魚雷フィジークは軍備採用されました。
この魚雷は、全ての潜水艦プロジェクト955ボレイ及び885ヤーセンと、その近代化型の兵装となり、海軍の他の潜水艦も再武装されることにより、その発射数は増大します」
タス通信はロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。
彼は、既に魚雷の大量生産が始まっていると付け加えた。
更に情報提供者は、「フィジーク」はソヴィエト時代の1980年代に軍備採用された射程18kmの古いUSET-80魚雷を代替すると説明した。
「USET-80魚雷は、最近に海軍へ引き渡された最新鋭原子力潜水艦、特に、最初のボレイ-ユーリー・ドルゴルーキーと、最初のヤーセン-セヴェロドヴィンスクが以前に受け取っています。
今、それは撤去されます」
対談者は強調した。
「フィジーク」の開発は、1986年からレニングラード科学研究所「海洋熱技術」で実行された。
その枠組みにおいて、熱式(蒸気ガス)の新たなモデルの遠距離魚雷UGST(汎用深海誘導魚雷)が作成された。
533mm魚雷UGSTは重量300kgの弾頭を装備し、50kmまでの距離での敵の(水上)艦及び潜水艦の破壊の為に意図されている。
魚雷には、音響誘導システム、更には遠隔操作(潜水艦の艦内から)の組み合わせが装備されていると『Lenta.ru』は伝えている。
最近にロシア海軍へ制式採用された深海誘導魚雷「フィジーク」は、2002年に採用されたUGST(汎用深海誘導魚雷)の改良型です。

しかしロシア海軍では、それより20年以上前の1980年に制式採用されたUSET-80(汎用誘導電池魚雷)も未だ多く使われており、最新鋭原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」や「セヴェロドヴィンスク」にも搭載されています。

「フィジーク」は、古いUSET-80魚雷と順次入れ換えられていく事になります。
- 関連記事
スポンサーサイト