ロシア海軍の為の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2015年4月23日に起工される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月17日15時33分配信
【チルコフ:海軍の為の砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は4月23日に起工される】
モスクワ、4月17日-ロシア通信社ノーボスチ
砕氷船「イリヤー·ムーロメツ」は4月23日に「アドミラルティ造船所」で起工される。
これは、数十年ぶりに海軍向けとして建造されるこのクラスの初めての艦船となる。
金曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は発表した。
砕氷船は、北極圏の海軍グループの活動を保障する為に使用される。
「4月23日、サンクトペテルブルクの公開株式会社・アドミラルティ造船所において、数十年ぶりに海軍向けとして建造される初めてのプロジェクト21180ディーゼルエレクトリック砕氷船イリヤー·ムーロメツが起工されます。
その自立航行期間は2ヶ月に及びます」
チルコフは表明した。
彼は、砕氷船は厚さ80cmまでの氷を砕き、北極海で効果的に任務を遂行出来ると付け加えた。
総司令官によると、船は約12000海里の航続距離を有する。
「これは、北方航路の長さがカルスキエボロタ海峡からプロヴィデンス湾までの約5600kmである事を考えますと、優れた性能です」
チルコフは指摘した。

また、提督は、既に近い将来の新世代特殊汎用船の設計と建造が決定されていると伝えた。
「これは、海洋曳船と砕氷船、哨戒艦の能力を同時に有する事になります」
新たな艦の容貌は、今年中に定められる。
[プロジェクト21180砕氷船]
満載排水量:6000t
全長:85m
幅:20m
吃水:6.6m
機関:ディーゼルエレクトリック、10880馬力
速力:15ノット
航続距離:12000海里
自立行動期間:60日
搭載機:ヘリコプター1機
乗員:32名+50名
現在のロシアは、原子力砕氷船「アルクチカ」型を筆頭に各種砕氷船を保有していますが、これらの砕氷船はロシア海軍の所属ではありません。
ソ連邦海軍時代には、プロジェクト97砕氷船が8隻建造され、1960年から1970年に掛けて就役しました。
プロジェクト97も「アドミラルティ造船所」で建造されました。
先代の砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」(プロジェクト97K)は1965年12月にソ連海軍へ納入され、太平洋艦隊へ配備されました。
ソ連邦解体後の1993年6月にロシア海軍から除籍されました。
それから20年以上の時を経て、新たな砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」が建造されます。
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