ロシア海軍の為の4隻目のラーダ級潜水艦建造契約の準備が進められている
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月25日12時39分配信
【チルコフ:第3のプロジェクト「ラーダ」潜水艦の潜水艦の契約が準備される】
サンクトペテルブルク、4月25日-ロシア通信社ノーボスチ
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦の第3の生産艦建造の為の契約が準備される。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは記者団へ伝えた。
「現在、同プロジェクト潜水艦サンクトペテルブルクの他に、2隻の潜水艦の契約が締結されております。
そして3番目の契約締結の準備が進められています」
彼は伝えた。
試験運用の結果により、トップ潜水艦「サンクトペテルブルク」の駐留地に関する最終決定が下される。
バルト艦隊か、或いは北方艦隊か。
チルコフは更に、2020年以降もプロジェクト「ラーダ」潜水艦のシリーズの建造は続けられると伝えた。
「サンクトペテルブルク」と命名されたプロジェクト677潜水艦の1隻目は、北方艦隊で試験運用中である。
第2の潜水艦「クロンシュタット」の建造再開契約は2013年に署名された。
「ヴェリーキエ・ルーキ」と命名された第3のプロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦は「アドミラルティ造船所」で3月下旬に(再)起工された。
プロジェクト「ラーダ」潜水艦の設計者は中央設計局「ルビーン」である。
今日において、プロジェクト677潜水艦は、最も現代的な非核動力潜水艦である。
将来の同プロジェクト潜水艦には非大気依存発電装置の装備が計画されている。
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
シロシア海軍の第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。

しかし、就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
「クロンシュタット」は2017年にロシア海軍へ引き渡されます。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。
「ヴェリーキエ・ルーキ」は2018年にロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]
これに続く4番艦も今年中に発注されます。
[ロシア海軍は4隻目のラーダ級潜水艦を発注する]
今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は「3番目のラーダ級」と言っていますが、これは、就役中の「サンクトペテルブルク」を除いた「クロンシュタット」、「ヴェリーキエ・ルーキ」に続く3番目という意味です。
(つまり通算で4隻目)
更にチルコフ提督は、2020年代にも「ラーダ」級の建造は継続されると述べました。
現在、「ラーダ」級を建造している「アドミラルティ造船所」とは別に、ロシア極東部のコムソモリスクナアムーレ市に在る「アムール造船所」では、2024年までに最大で6隻の「ラーダ」級潜水艦を建造する計画が有ります。
[コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍の為の新世代艦艇を建造する]
現在、ロシアでは、通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(AIP機関)とリチウムイオン電池の開発が進められています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
「ラーダ」級潜水艦の2番艦と3番艦には、リチウムイオン電池が搭載される可能性が高いようですが、4番艦には非大気依存発電装置(AIP機関)が搭載されるかもしれません。
- 関連記事
スポンサーサイト