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ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦キーロフは就役34周年を迎えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年4月27日9時45分配信
【重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」が海軍の一員となってから34年目を迎えた】

土曜日・4月25日、重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」において、巡洋艦が海軍の一員となってから34周年に捧げるアンドレイ旗掲揚式典が開催された。

聖アンドレイ旗は毎日「キーロフ」へ掲揚され、年に1度は特別な式典が開催される。
この為に、艦の退役将兵や他の艦の艦長が(キーロフへ)来訪する。

プロジェクト「オルラン」重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」セヴェロドヴィンスクに在り、2016年に予定されている解体が待ち受けている。
にも関わらず、艦は海軍の一員として登録されており、乗組員が配置されている。


プロジェクト1144「オルラン」重原子力ロケット巡洋艦の1番艦「キーロフ」は、1973年3月26日に起工され、1977年12月27日に進水、1980年12月30日に海軍へ納入、翌1981年4月12日、海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にソ連海軍へ就役しました。
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就役後は北方艦隊に所属し、大西洋地中海へ度々遠征を行ないました。
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その1(1989年12月)]
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その2(1989年12月末)]
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その3(1990年1月)]

1991年以降はセヴェロモルスク基地に係留され、外洋へ出る事は無くなりました。
1992年4月22日、「アドミラル・ウシャコーフ」と改名されました。

[原子力巡洋艦キーロフ~1992年7月]

[キーロフ級・1番艦と最終艦(4番艦):1997-1998年]

1999年10月、セヴェロドヴィンスク市へ回航されました。
[アドミラル・ウシャコフ(キーロフ)回航(1999年10月)]

[原子力巡洋艦アドミラル・ウシャコフ(キーロフ)-2004年5月16日]

2004年6月29日、「アドミラル・ウシャコフ」の名前はソブレメンヌイ型駆逐艦(ベスストラーシヌイ)に受け継がれ、本艦はロシア海軍から除籍されました。
以後、セヴェロドヴィンスク市で保管されています。
[原子力巡洋艦「キーロフ」(2005年)]

2006年4月12日、就役25周年を記念してソ連海軍時代の軍艦旗の掲揚式典が開催されました。
[キーロフよ永遠に・・・(2006年4月12日)]

以後も就役記念日の4月中旬には元乗組員などが「キーロフ」へ集まっていました。
[原子力巡洋艦「キーロフ」(2009年4月12日)]
[重原子力ロケット巡洋艦キーロフ(2011年4月16日)]

しかし、2014年6月、「キーロフ」(アドミラル・ウシャコーフ)は解体が決定されました。
[重原子力ロケット巡洋艦キーロフ(アドミラル・ウシャコーフ)は解体される]

そして解体決定から約1年後の2015年4月25日、「キーロフ」艦上へ久しぶりに元乗組員などが集まり、就役34周年記念式典が開催されました。
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おそらくは、これが「キーロフ」艦上で開催される最後の就役記念式典になるでしょう。
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