ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を開始した

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月5日16時35分配信
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3日間の航行試験の為に海へと向かった】
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はバルト海での継続工場航行試験へと向かった。
同艦は海洋射爆場に3日間滞在し、戦勝記念日に基地へ戻る。
以前、『海軍産業』特派員が同艦を建造した沿バルト造船工場「ヤンターリ」広報秘書官セルゲイ・ミハイロフから伝えられたように、海上での「グリゴロヴィチ」艦上には約200名の工場従業員が乗り込んでいる。
納入チームは乗組員と共にフリゲートの主動力装置の点検を継続する。
試験は更に全ての艦載システムへと及ぶ。
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の工場航行試験は、艦がロシア海軍の受入基地であるバルチースクへ向かった4月8日に始まった。
前回の艦の海洋への出航は4月29日に成功裏に完了し、如何なる機器及び艦載システムのの動作にも誤作動は記録されなかった。
同艦は、他の新型フリゲート-「アドミラル・ゴルシコフ」と共に、2015年6月1日から5日までサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロン(IMDS-2015)への出展が予定されていた。
しかし、その後、フリゲートはサロンの参加艦リストから消えた。
2014年8月、同艦は海軍へ引き渡されなければならない。
プロジェクト11356遠海ゾーン多目的フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、沿バルト造船工場「ヤンターリ」の造船台で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水した。
同プロジェクトは、公開株式会社「北方計画設計局」で設計された。
現時点においては、このシリーズの6隻の艦の内の5隻が起工されており、同プロジェクトの2番艦-「アドミラル・エッセン」は2014年11月7日に進水している。
艦は海軍への引き渡し後、黒海艦隊へ向かわなければならない。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]
プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]
その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】
12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】
そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」の浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]
消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。
4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する]
そして5月5日に2回目の洋上試験が始まりました。
今回の試験は3日間で終わり、戦勝記念日の5月9日にはバルチースク基地へ戻るとの事です。
バルチースク基地では、5月9日に大祖国戦争勝利70周年記念観艦式が行なわれます。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、今年(2015年)8月にロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備される予定です。
[新型警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは2015年8月にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年夏以降に黒海艦隊へ配備される]
プロジェクト11356Rの2番艦以降も建造が進んでいます。
[建造進むロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト11356R(2015年4月4日)]
- 関連記事
スポンサーサイト