fc2ブログ

ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう

15-0507d.jpg
『タス通信』より
2015年5月6日15時24分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は5月中旬にバルト海での試験を継続する】
モスクワ、5月6日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は次の段階の試験の為、5月中旬にフィンランド湾へと出航し、年末に海軍へ納入される。
水曜日、タス通信「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

「フリゲートのトップであるアドミラル・ゴルシコフは5月中旬に計画航行試験へと出航します。
新たなプロジェクト22350フリゲートのトップを海軍が受領する時期は、今年末になります」
ラフマノフ
は話した。

サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されたフリゲートは、2014年11月18日にフィンランド湾での試験の為。初めて出航した。
その後、タス通信が工場の代理人より伝えられたように、フリゲートは次の段階の試験を2015年1月末に始めなければならなかった。

以前、メディア「アドミラル・ゴルシコフ」の動力装置の故障に関する情報が出てきた。
次に、造船企業「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「如何なる問題」も存在しておらず、「艦は試験で素晴らしい結果を示している」と発表した。

しかし、以前、国家発注公式サイトには、プロジェクト22350フリゲート・発注番号921号(註:フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」)のガスタービンエンジンの修復作業実施の為の入札が提示され、唯一の供給者は公開株式会社「科学生産合同サトゥルン」となった。
作業の発注者は公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」であり、その費用は1億3500万ルーブル、履行期限は2016年10月となっている。

「提示された発注価格の中身には、企業活動業務の枠組における集合体自身の様々な作業が含まれますので」
統合造船業営団
総裁は、国家発注サイトに掲載されている情報にコメントし、こう話した。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになったようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、以前には2015年11月頃にロシア海軍へ引き渡されると言われていました。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年秋にロシア海軍へ引き渡される]

今回、ロシア造船業界の総元締である「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「今年末」としか言っていません。
(2015年12月末?)


その「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年12月末、ガスタービンエンジンにトラブルが発生したと報じられました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]

その後、問題が有ったのは、ガスタービンエンジンM90FRそのものでは無く、エンジンの制御システムであり、その動作不良により、エンジンへ燃料が必要以上に送られ、タービンブレードが焼けてしまった事が判明しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジン制御システムに問題が発生した]

そして、損傷した「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンは、同型艦「アドミラル・カサトノフ」ガスタービンと交換されたとの事です。

「アドミラル・ゴルシコフ」が2014年11月に洋上試験を開始した時点では、ガスタービンエンジンは同型艦のものと交換されていたようです。

「アドミラル・ゴルシコフ」から取り外され、「サトルゥン」社へ送られたガスタービンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かり、作業が終わるのは来年(2016年)10月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる]
関連記事
スポンサーサイト