ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年5月7日15時57分配信
【ノヴォロシースクでロシア-中国演習「海洋協同-2015」の連合管理本部が形成された】
5月中旬に地中海で実施されるロシア-中国海軍演習「海洋協同-2015」の管理の為、演習を合同で管理する連合管理本部、海洋グループ本部、演習参加艦の戦術グループ指揮所が形成された。
連合管理及び連合管理本部は調整センター「ジヴノモルスコエ」(ノヴォロシースク海軍基地)に在る。
グループ本部と戦術グループ指揮所は艦上へ配置される。
全ての組織には、演習「海洋協同-2015」の実施中に遠海ゾーンでの組織的な艦の管理の為に必要な設備が備えられている。
演習合同管理部には、ロシア海軍及び中国海軍の士官が加わっている。
ロシア側の演習統制官は海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将が務める。
中国側の演習統制官は海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将である。

ロシア海軍(太平洋艦隊)と中国海軍は、2012年、2013年、2014年に合同演習「海洋協同」を実施しています。
「海洋協同-2012」:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]
「海洋協同-2013」:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]
「海洋協同-2014」:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]
この他、2014年1月下旬には、地中海でロシア海軍と中国海軍が初めて合同演習を実施しました。
[地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった]
そして、4度目となるロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は、2015年5月中旬に地中海で実施される事になりました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]
上記のように、これまでの「海洋協同」は専ら太平洋(極東)方面でのみ実施されており、地中海での実施は今回が初めてです。
演習参加艦は双方合わせて9隻であり、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されている054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
この内、フリゲート「臨沂」と「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]
これまでの「海洋協同」演習でも、陸上に合同司令部が設置されましたが、今回はノヴォロシースク海軍基地に設置されることになりました。
今回、ロシア側の演習統制官を務めるアレクサンドル・フェドテンコフ中将は、前回の「海洋協同-2014」でも演習統制官を務めています。
5月11日には合同演習「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースクの合同演習司令部で開催され、翌5月12日以降に演習参加艦が出航し、5月16日から21日まで地中海東部で実際の演習が行なわれます。

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