ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』の実地段階は地中海東部で始まった

『タス通信』より
2015年5月18日14時02分配信
【ロシア連邦と中国の艦は地中海で船舶航行の安全を保障する演習を始めた】
ノヴォロシースク、5月18日/タス通信
月曜日午前、ロシア連邦と中国の戦闘艦は「船舶航行の安全を保障する」合同演習「海洋協同-2015」を地中海東部で開始した。
ロシア側の演習統制官代行を務めるロシア海軍戦闘訓練管理部長ヴィクトール・コチェマゾフ少将は記者団へ伝えた。
彼によると、ロシア-中国グループは「合同指揮本部が設定した演習課題である移動中の連合グループの組織的な対水中工作、対潜、対艦、対空防衛へ取り組む為、4つの戦術艦グループで構成されます」
「これらの任務は、"世界の大洋の遠隔海域における船舶航行安全保障の為の行動"と呼ばれる演習計画段階の枠組で遂行されます。
加えて、ロシアと中国の戦闘艦は、連合グループの移動中に、放射線、化学物質、生物(兵器)からの保護の要素を実行します」
提督は説明した。
更に彼は、薄暮時に連合グループの「夜間の隊列機動のエピソードへ取り組む」と述べた。
少将は、任務遂行の結果は、毎時にビデオ会議や特殊通信でロシア側と中国側の演習統制官-ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将と中国人民解放軍海軍副司令員杜景臣(ドゥ・ジンチェン)中将、更には演習指揮本部へ報告されている事を強調した。
コチェマゾフは、連合グループには、ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「ラードヌイ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、エアクッションロケット艦「サムーム」、海洋曳船MB-31が含まれている事を想い起した。
中国からは警備艦「臨沂」、「濰坊」、補給艦「微山湖」が派遣されている。
本日の先ほど、「ラードヌイ」は、セヴァストーポリを出発した警備艦「プイトリーヴイ」と近い内に交代する事が知られるようになった。

[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」]
2015年5月11日~21日、地中海でロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」が実施されます。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」は2015年5月中旬に地中海で実施される]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』は2015年5月11日-21日に地中海で実施される]
この演習には双方合わせて9隻の艦船が参加し、中国海軍からは、第19次海賊対処部隊としてアデン湾へ派遣されていた054A型フリゲート「臨沂」(547)、「濰坊」(550)、903型総合補給艦「微山湖」(887)の3隻が参加します。
(つまり、ロシア海軍からは6隻が参加)
フリゲート「臨沂」と「濰坊」は、5月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、5月8日にはノヴォロシースクへ入港しました。
(補給艦「微山湖」は地中海東部で待機)
[中国海軍のフリゲートはロシア海軍基地ノヴォロシースクを公式訪問した]
ノヴォロシースクには、「海洋協同-2015」の合同司令部が設置されています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」合同司令部はロシア海軍基地ノヴォロシースクへ設置された]
大祖国戦争勝利70周年記念日である5月9日、ノヴォロシースク海軍基地でも記念式典が開催され、中国海軍の将兵も参加しました。
[中国海軍フリゲート乗員はロシア海軍基地ノヴォロシースクで大祖国戦争勝利70周年記念式典に参加した]
5月11日、「海洋協同-2015」の開始式典がノヴォロシースク海軍基地の合同演習本部で開催されました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」開始式典が開催された]
5月12日夕方、ノヴォロシースクからロシア海軍と中国海軍の演習参加艦が出航しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」に参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はノヴォロシースクを抜錨する]
ノヴォロシースクを出航した3隻は、5月14日に黒海と地中海を結ぶボスポラス・ダータネルス海峡を通過します。
[ロシア・中国海軍連合部隊は5月14日にボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]
5月14日、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も、「海洋協同-2015」へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加する為に抜錨した]
「モスクワ」は、合同演習へ参加するロシア・中国連合艦隊の総旗艦を務めます。
5月14日午後から翌15日に掛け、演習参加艦はボスポラス・ダータネルス海峡へ入りました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦はボスポラス-ダータネルス海峡を通過する]
5月17日、演習参加艦は地中海東部に集結し、ロシア・中国連合艦隊が形成されました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加するロシア海軍と中国海軍の水上艦は地中海東部へ集結した]
そして5月18日、地中海東部で演習の実地段階が始まりました。
記事中で述べられている「4つの戦術艦グループ」は、具体的には以下のような構成になっています。
第1群:親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、フリゲート「濰坊」、エアクッションロケット艦「サムーム」
第2群:フリゲート「臨沂」、警備艦「ラードヌイ」
第3群:大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「アレクサンドル・シャバリン」
第4群:海洋曳船MB-31、総合補給艦「微山湖」
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