セヴェロドヴィンスク造船所セヴマシュはロシア海軍の為の将来正規空母の建造を準備する
- カテゴリ:ロシア新世代航空母艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月20日16時46分配信
【セヴマシュ:航空母艦の建造を可能にする工場の近代化】
モスクワ、5月20日-ロシア通信社ノーボスチ
工場「セヴマシュ」の製造技術の近代化は、第5世代・第6世代潜水艦、更には、将来正規空母の建造を可能にする。
公開株式会社「生産合同セヴマシュ」総取締役首席顧問エドゥアルド・ボリソフは述べた。
「セヴマシュ社の技術的再装備は非常に能動的に進行中であり、2020年の国家軍備プログラムの課題の遂行を可能とするだけでは無く、2050年までの造船プログラムの実行が準備されます。
その枠組みにおいて我々は第5・第6世代潜水艦をブロック方式により建造し、航空母艦の建造の準備を行ないます」
ロシア造船産業及び機械製造海洋技術組合の委員会の会合においてボリソフは表明した。
ロシア機械製造組合副会長ウラジーミル・グテネフがロシア通信社ノーボスチへ表明したように、造船界のこの方向は「非常に有望である」と考えられる。
「大規模ブロック建造は、既にソヴィエトの造船所において、良くマスターされていました。
重量1300トンまでのブロックが造船台で並行して作成され、その後、接合されます」
グテネフは説明した。
この数年間でロシアはフランスへ2隻のヘリコプター空母の建造を発注した。
フランスは、1番艦「ウラジオストク」を昨年11月に引き渡す事になっており、その日時は11月14日と発表されていたが、これは実現しなかった。
現在、ロシアはフランスからの艦の引き渡し、或いは返金を待っている。
以前にフランス大統領フランソワ・オランドが表明したように、パリは「ミストラル」を巡る状況から抜け出す方法を探している。
彼によると、その引き渡しは、ウクライナ危機の進展に依る。
更に彼は、艦の引き渡しが実施されなかった場合、ヘリコプター空母の為に支払われた資金は順当に返金すると考えていると述べた。
[ロシア将来航空母艦]
ロシア海軍の為の将来正規空母は、2020年代から建造を開始し、1番艦は2030年以降の就役が予定されています。
将来正規空母は2ヶ所以上の造船所で分割して建造される可能性が高いですが、最終組立は「セヴマシュ」造船所で行なわれる事になります。
この為、「セヴマシュ」は造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所の屋外ドックは近代化される]
記事の末尾では、「ミストラル」級ヘリ空母について触れられていますが、ロシア国防省が「ミストラル」級をフランスから購入する事を公式に認めた際(2009年9月)、その理由として「将来の空母建造の為の基礎の学習」が挙げられています。
[ロシア国防省は、「ミストラル」型揚陸艦購入交渉が行なわれている事を認める]
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