ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は進水した


『タス通信』より
2015年5月22日12時44分配信
【太平洋艦隊は23年ぶりに新たな艦-コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」を受け取る】
コムソモリスク・ナ・アムーレ、5月22日/タス通信特派員セルゲイ・ミンガゾフ
アムール造船工場で建造されているコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、コムソモリスク造船所から21世紀に太平洋艦隊が23年ぶりに受領する初めての新造艦となる。
金曜日、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツは、コルベットの造船台からの進水に先行する会合において発表した。
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、近海ゾーンで行動する多目的警備艦プロジェクト20380であり、敵水上艦及び潜水艦との戦闘を行ない、更には海洋揚陸部隊の砲撃支援のために意図されている。
アムール造船工場では、もう1隻の同プロジェクトのコルベット-「グロームキー」が建造されている。
艦の工事費用は約130億ルーブルである。
1隻目のコルベットが無事に納入された後、国防省は、少なくとも更なる2隻の発注を割り当てる予定である。
ロシア海軍の編制には、現在、4隻のプロジェクト20380コルベットが存在する:「ステレグーシチー」(2008年に就役)、「ソーブラジテルヌイ」(2011年)、「ボイキー」(2013年)、「ストイーキー」(2014年)
これら全てがセーヴェルナヤ・ヴェルフィで建造されており、バルト艦隊の一員として加わった。
コムソモリスク・ナ・アムーレの公開株式会社「アムール造船工場」は、極東で最大の造船企業である。
同社は1936年から操業している。
工場の歴史において、合計で原子力潜水艦を含む270隻の艦船が建造された。
「私は、この工場を見てきました。
それはが生き残った時も、閉鎖の危機に瀕していた時も。
今、私達の前には、素晴らしい企業が在ります:生存し、発展した。
この記念すべき日は太平洋艦隊の為にものであり、21世紀に入ってから、私達は初めて全く新しい艦を受領します。
この記念すべき日に、23年ぶりにコムソモリスク・ナ・アムーレで最初から新たな艦が建造され、進水しました」
アヴャキャンツ大将は話した。
「この記念すべき日に、私達は、この特別なイベントが、我々の人民の偉大なる国の復活の実例である事を見るでしょう。
十分な貿易と、十分な防衛の仕事を。
男たちは、造船所で従業員として働かなければなりません。
建造と防衛のために」
コルベットのドック作業台からの出渠式典の始まりに、乗組員は艦上に乗り込み、式典の司会者からは「艦の花嫁」が差し出された。
これは、古き海洋の伝統である:花嫁は艦へ幸運を与え、その後は守護天使のような存在となる。
この時、艦の花嫁となる権利は、アムール造船工場の技術エンジニアであるナターリヤ・カルナコワへ与えられた。


タス通信特派員のインタビューで彼女は、今日の式典は、工場の為にとても歓迎すべきものであると話した。
何しろ、プロジェクト20380コルベットの建造は7年前に始まっているのだ。
花嫁のエンジニアは、会合が終わると、伝統によりコルベットの艦上でシャンパンの瓶を割り、艦は水上へのレールへ向かった。


「工場のドック作業は2015年8月に完了します」
タス通信は工場の代理人マリーナ・ラドゥエワより伝えられた。
その後、コルベットは同社の浮きドック「ゼーヤ」へ載せられて完成の為に沿海地方の造船所「ズヴェズダー」へ向かい、試験を受ける。
年末までには太平洋艦隊へ軍備採用され、カムチャツカグループの一員として戦闘当直へ就く。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工されましたが、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]
その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省と造船所の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省は造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]
その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、今年8月には艤装工事の為、コムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方のボリショイ・カーメニまで移送されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は艤装工事の為、2015年8月に沿海地方へ回航される]
2015年1月~3月、「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海へ行き、バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットで実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]
5月15日、ロシア太平洋艦隊広報部は、「ソヴェルシェーンヌイ」の進水が5月26日に予定されていると発表しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年5月26日にコムソモリスク・ナ・アムーレで進水する]
その4日後の5月19日、今度は造船業界サイドから、「ソヴェルシェーンヌイ」は5月22日に進水するという話が出てきました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年5月22日にコムソモリスク・ナ・アムーレで進水する]
そして2015年5月22日に進水式典が開催されました。
「ソヴェルシェーンヌイ」は、今年末に海軍へ引き渡される予定です。
[最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グレミャーシチー"は2015年末にロシア海軍へ納入される]
プロジェクト20380コルベットは、太平洋艦隊向けに4隻が建造される予定です。
[極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される]
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