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ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月26日15時20分配信
【海軍は近代化されたIl-38Nの新たな集群を受け取る】
モスクワ、5月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省公開株式会社「イル」(イリューシン)は、対潜航空機Il-38の次のシリーズの近代化の契約を締結した。
火曜日、同社の広報サービスは発表した。

以前の契約の枠組において5機の航空機の修理及び近代化作業が完了し、4機は発注者へ引き渡され、常時駐留飛行場への飛行を行なった。

「公開株式会社イルとロシア国防省との間で、ロシア海軍海洋航空隊の対潜航空機Il-38の次の集群をIl-38Nのレベルへ引き上げる近代化生産契約が締結されました」
声明では、こう述べられ

更に広報サービスは、以前のシリーズの第5の近代化された航空機は、現時点で、飛行試験専門家により飛行準備を整えており、ジュコーフスキー「イル」最終仕上げ拠点で地上試験へ取り組んでいる事を指摘した。


『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。
『イリューシン記念航空機試作設計局』公式サイトより
【Il-38N低翼機】

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

IL-38Nの第1バッチ近代化改修は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約が締結されました。


なお、ロシア海軍航空隊の他の対潜航空機(Tu-142M3海洋哨戒機、Be-12対潜水陸両用機、Ka-27PL対潜ヘリコプター)も、全て現用機が近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の2015年の更新計画]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
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