ロシアは2018年から艦艇用ガスタービンを量産する
- カテゴリ:ガスタービンエンジン代替問題

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月29日13時58分配信
【ロゴージン:ロシアは海軍の為のウクライナ製ガスタービンを2018年に代替する】
モスクワ、5月29日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシアは、海軍の艦の為のガスタービンエンジンの大量生産を2018年にはものにする。
金曜日、副首相ドミトリー・ロゴージンは、ウラジーミルスキー経済フォーラムで、こう話した。
以前、ロシア連邦海軍の為のガスタービンエンジンは、ウクライナのニコラエフ工場「ゾーリャ-マシプロイェクト」で生産されていた。
「僕達は、2017年末には生産をものにしており、2018年には既に我が海軍の為の大量生産へと入っているでしょう」
ロゴージンは表明した。
彼によると、昨年(2014年)7月、ウクライナの防衛産業企業体からの186項目の輸入代替製品プログラムが承認された。
その中で最も困難と認められるのは、海軍の為のガスタービンエンジンと、航空機およびヘリコプターの為の航空機用エンジンの作成である。
ソ連/ロシアの艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシアの「サトゥルン」、「アヴローラ」、「トゥルボコン」、ウクライナの「ゾーリャ-マシプロイェクト」が関わっており、エンジンの最終組立は「ゾーリャ-マシプロイェクト」で行なわれていました。
ロシア海軍の新世代水上艦の為のガスタービン(M90FR)も、ロシアとウクライナの共同開発でした。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]
しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナとロシアの関係も悪化しました。
2014年3月末には、「ゾーリャ・マシプロイェクト」社はロシアへのガスタービン機関供給を継続していましたが、その後、供給は途絶えました。
[ウクライナ防衛産業は依然としてロシアとの契約を忠実に履行している]
そこで、ガスタービンエンジンの最終組立までを全てロシア国内で行なう事になり、その為の生産体制の構築が進められています。
[ロシア海軍の艦艇には完全国産のガスタービンエンジンが提供される]
[ロシアのサトゥルン社は2017年までにウクライナ製ガスタービンを完全に代替する]
[ロシアは艦艇用ガスタービンの製造を全面的に国内へと切り替える]
今回のロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン氏の発言によると、ロシア国内でのガスタービン生産体制が完全に整うのは2017年末になるとの事です。
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