ロシア海軍将来正規空母の1番艦は2026-2027年に就役する
- カテゴリ:ロシア新世代航空母艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月30日12時21分配信
【国防省:ロシアの将来正規空母は2026-2027年に建造される】
モスクワ、5月30日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦海軍は、2026年-2027年に将来航空巡洋艦の受領を予定している。
土曜日、ロシア連邦海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は表明した。
「今日において、私共は2026-2027年には、現用の正規空母アドミラル・クズネツォフを代替する為、このクラスの艦の保有を計画しております」
トリャピチニコフは、ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送中に表明した。
彼は、この艦の設計作業は、現時点で既に進行中であると付け加えた。
[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。
既に正規空母用の電磁カタパルトの開発も始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
2014年10月、ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、将来正規空母の1番艦は2030年以降に就役する予定である事を明らかにしました。
[ロシア海軍の将来空母は2030年以降に就役する]
就役が2030年以降ですから、建造が開始されるのは2020年代(初頭?)になるでしょう。
将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]
2015年2月、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、将来正規空母の1番艦の建造には8-10年間掛かると述べました。
[ロシア海軍将来空母の1番艦の建造には8-10年掛かるだろう]
同様の事は、将来正規空母の設計を担当するネフスキー計画設計局のトップ、セルゲイ・ウラソフ氏も述べています。
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]
[ロシア将来空母の作成には10年掛かる]
2015年3月、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、将来正規空母の開発作業は中止されること無く継続されていると述べました。
[ロシア海軍の為の将来正規空母の開発作業は継続されている]
将来正規空母の建造が予定されているセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」では、造船設備の近代化が進められています。
[セヴェロドヴィンスク造船所セヴマシュはロシア海軍の為の将来正規空母の建造を準備する]

そして今回、ロシア海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・アレクサンドロヴィチ・トリャピチニコフ氏は、現用の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を代替する将来正規空母の1番艦は2026-2027年に受領される予定であると述べました。
言い換えれば、「アドミラル・クズネツォフ」は、この頃までに退役し、入れ替わりに将来正規空母が就役するという事になります。
以前のロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク氏の発言(2030年以降)よりも、約5年ほど早くなっています。
2026-2027年に受領するのならば、遅くとも2020年前後には起工しなければならないでしょう。
ロシア海軍は、将来正規空母の3つの設計案(重空母、中空母、軽空母)の内、軽空母あるいは中空母を先ず初めに「プロトタイプ」として建造するつもりなのかもしれません。
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