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ロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)の設計は最終段階に在る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年5月30日13時01分配信
【海軍:大型揚陸艦の外観の形成は完了する】
モスクワ、5月30日-ロシア通信社ノーボスチ

「ミストラル」に類似する能力を有するロシア連邦大型揚陸艦の設計は、艦の外観を定める最終段階に在る。
土曜日、ロシア連邦海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は表明した。

「今日において、我々の軍事産業企業体は、私共が見るに、このような課題(汎用揚陸艦の建造)を実行する能力を充分に有しています。
現時点で、新プロジェクトの大型揚陸艦の設計が進められており、我々は、その外観を作成する最終段階に在ります。
その後、このクラスの艦の建造を開始する事が可能となります」
トリャピチニコフ
は話した。

彼は、ロシア連邦が、例えば揚陸艇のような他の航行手段を収容できるドック室を有する「イワン・ロゴフ」「モスカレンコ」といった1等及び2等大型揚陸艦を建造した事を想い起した。

「艦の排水量と寸法は、さらに増加します。
私共は、このような艦を建造する事は充分に可能であります」
トリャピチニコフ
は話した。

以前、ロシア連邦軍事産業委員会第一副委員長オレグ・ボチカリョフは、ロシアフランス「ミストラル」の代わりに独自のヘリコプター空母の建造を計画していると表明した。
ロシア連邦国家院(下院)産業委員会副委員長ウラジーミル・グテネフは、核動力装置を追加装備した「ミストラル」の同類艦を、ロシアは難無く独自に建造する事が出来ると表明した。


[ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)]

ロシアは、以前から「ミストラル」級のような艦~将来ヘリコプター揚陸ドック艦~を自国で建造する事は可能であり、その計画が有ると何度も表明しています。
[ロシアの造船所はミストラル級のような艦を独自に建造できる]
[ロシアは独自のヘリコプター空母の建造を計画している]
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]

未だ詳細は明らかにされていませんが、その設計原案(概念設計案)は既に出来上がっています。

この艦(ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦)の全長は大体230mくらいであり、「ミストラル」級よりもやや大型になるようです。
兵装は、確認できるものだけで130mm単装砲が1基、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が6基です。
この他に、対潜兵装(パケート-NK?)も搭載されるようです。

搭載機は、Ka-52K、Ka-29、Ka-27辺りが想定されているようです。

ただし現在の所、将来ヘリコプター揚陸ドック艦の具体的な建造計画は未だ有りません。
[ロシア海軍の為の独自設計ヘリコプター空母を建造する具体的な計画は未だ無い]

しかし、「2050年までのロシア連邦造船プログラム」には含まれておりますので、何れは建造に着手されることになります。

5月末、ロシア連邦国家院(下院)産業委員会副委員長ウラジーミル・グテネフ氏は、ロシア将来ヘリコプター揚陸ドック艦原子力推進艦となる可能性について初めて言及しました。
[ロシア海軍の為の将来ヘリコプター空母(ヘリコプター揚陸ドック艦)は原子力推進になるかもしれない]

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そして今回、ロシア海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・アレクサンドロヴィチ・トリャピチニコフ氏は、将来ヘリコプター揚陸ドック艦の設計が最終段階に在る事を明らかにしました。
ただ、建造開始時期については何も言っていませんが・・・
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