fc2ブログ

ロシア海軍とエジプト海軍は合同演習『友情の橋-2015』の打ち合わせを行なった

15-0608a.jpg
『タス通信』より
2015年6月8日9時17分配信
【ロシアとエジプトの船員は、地中海演習の活動段階(アクティブ・フェーズ)の打ち合わせを行なった】
モスクワ、6月8日/タス通信

ロシア側エジプト側の統制官は、初の合同海軍演習『友情の橋-2015』について、地中海エリアにおける演習の活動段階(アクティブ・フェーズ)の間の共同行動に関する打ち合わせをアレクサンドリア港(エジプト)で行なった。
タス通信は、ロシア連邦海軍公式代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐より伝えられた。

「特に、ロシア及びエジプトの戦闘艦の艦長、航空機の乗員への訓示、更には通信訓練が実施されました」
彼は話した。

また、アレクサンドリア港に位置するロシア海軍の艦-親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、給油船「イワン・ブブノフ」、海洋曳船「MB-31」の士官及び信号兵の当直訓練、演習実施海域の特徴に関する艦及び支援船の航海士への講習が行なわれた。

演習『友情の橋-2015』は6月6日から14日まで実施される。
演習計画下でロシア海軍エジプト海軍の艦は、航空隊の支援下で様々な脅威から海上交通路を保護する任務へ取り組む。

ロシア海軍からは、この演習へ親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と艦上のヘリコプターKa-27エアクッションロケット艦「サムーム」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、エアクッションロケット艦「サムーム」、給油船「イワン・ブブノフ」、海洋曳船「MB-31」が参加する。

エジプト海軍からは、フリゲート「タバ」、「ダミアット」、給油船「シャラティン」、ロケット艇「4月25日」、「6月18日」、2機の航空機F-16管制ヘリコプターが参加する。

沿岸演習司令本部は16名から成り(双方から8名ずつ)、アレクサンドリアエジプト海軍合同管理センターに配置される。
海上演習本部は、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」艦上に配備される。


15-0606a.jpg

黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」、海洋曳船「MB-31」の4隻は、6月6日にエジプトアレクサンドリアを訪れました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はエジプトを訪れた]

この4隻+バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」が、ロシア・エジプト海軍合同演習『友情の橋-2015』へ参加します。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2015』は地中海で実施される]

合同演習『友情の橋-2015』は6月6日から6月14日まで地中海で実施されるとの事ですが、現在の所、まだ演習参加艦船は出航していないようです。

黒海艦隊の4隻の艦船は6月9日までアレクサンドリアを訪問する予定ですから、その後に海上で実際の演習~記事中で言う所の「活動段階(アクティブ・フェーズ)」が行なわれるようです。

陸上(今回はアレクサンドリア)に合同演習司令本部が置かれ、双方から同格の演習統制官を出すというスタイルは、2015年5月下旬に同じ地中海東部で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2015』と同じものです。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

ただ、『海洋協同-2015』ではロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将(ロシア海軍のナンバー3)がロシア側の演習統制官を務めましたが、今回の『友情の橋-2015』ロシア側統制官は黒海艦隊司令官代理ワレリー・クリコフ中将ですから、フェドテンコフ中将よりはだいぶ「格下」になります。

なお、今回のロシア-エジプト海軍合同演習『友情の橋-2015』において演習部隊総旗艦を務める事になる親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、前回のロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』でも演習部隊総旗艦でした。
関連記事
スポンサーサイト