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ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は60基の巡航ミサイルを搭載する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月11日11時36分配信
【防衛産業企業体:将来の駆逐艦「リデル」の全てのミサイルは(垂直)発射管に収納される】
モスクワ、6月11日-ロシア通信社ノーボスチ

将来駆逐艦プロジェクト「リデル」は、隠密配置された有翼ミサイル並びに高射ミサイルで武装する。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチは、ロシア防衛産業企業体の高位の代理人より伝えられた。

「それ(駆逐艦リデル)は、60基の有翼ミサイルの為のプラットフォームとなります。
(原子力ロケット巡洋艦)ピョートル・ヴェリキーのような24基(註:正確には20基)では無く」

対談者はこう話し、全てのミサイル有翼ミサイル並びに高射ミサイル(垂直)発射管に収納される事を指摘した。

プロジェクトクルイロフ記念科学研究センターにより開発されており、艦は原子力推進として建造される事が計画されている。
艦の排水量は14000トンであり、乗組員は350名で構成される。

サンクトペテルブルク工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」における駆逐艦のトップの起工は、2017年と2018年の境目に実施される。

将来駆逐艦「リデル」のモデルは、6月16日に開会するモスクワ展示会『軍-2015』で始めて展示される。


[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

2014年10月下旬、「ロシア防衛業界の高位の情報提供者」は、「リデル」型の1番艦は2023-2025年よりも前にロシア海軍へ受領される事は無いと述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう]

ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、「リデル」の1番艦は2020年以降にロシア海軍へ受領されると述べました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの設計作業は続けられている]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

同じ日、「ロシア防衛産業企業体の高位の代理人」は、「リデル」の1番艦は2017年末の起工が予定されており、その排水量が14000トンになる事を明らかにしました。
[ロシア海軍の為の新世代駆逐艦リデルの1番艦は2017年末に起工される]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

そして結局、将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まりました。
言い換えれば、ガスタービンエンジン装備の設計案は否決されました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

将来駆逐艦「リデル」を建造する事がほぼ確定しているサンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「リデル」を建造する為の準備、具体的には、工場設備の近代化や大型乾ドックの建設を開始しています。
[サンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィはロシア海軍将来駆逐艦の建造準備を進めている]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級はサンクトペテルブルク造船所セーヴェルナヤ・ヴェルフィで建造される]

将来駆逐艦「リデル」には打撃有翼ミサイル(対艦/対地巡航ミサイル)、高射ミサイルなどが装備されますが、これらのミサイルは全て垂直発射機に収められます。

打撃有翼ミサイルの搭載数は60基になります。
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