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ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ミラーシュは初めて地中海へ行く

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『タス通信』より
2015年6月17日18時44分配信
【小型ロケット艦「ミラーシュ」は初の地中海任務遂行へと向かった】
モスクワ、6月17日/タス通信

黒海艦隊小型ロケット艦「ミラーシュ」は、本日(6月17日)、地中海ロシア連邦海軍常設グループの一員として任務を遂行する為、セヴァストーポリを抜錨した。
タス通信は、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より伝えられた。

「これは、戦力の計画ローテーションに沿って行なわれる同艦の乗組員にとっての初の遠海ゾーンへの出航です」
彼は説明した。

現在、地中海では、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「プイトリーヴイ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」を含む黒海艦隊バルト艦隊の10隻以上の艦船が任務を遂行している。


黒海艦隊所属のプロジェクト12341小型ロケット艦「ミラーシュ」は、1983年8月30日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)アルマーズ造船所で起工され、1986年8月19日に進水、同年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
翌1987年2月24日に黒海艦隊へ編入され、正式に就役しました。
[小型ロケット艦「ミラーシュ」]

2008年8月の南オセチア紛争においては、グルジア海軍の艦艇部隊と交戦し、警備艇1隻を対艦ミサイル「マラヒート」で撃沈、もう1隻の戦闘艇高射ミサイル「オサー-M」で撃破しました。
[アブハジア沖海戦(仮)続報・その3]
[アブハジア沖海戦「詳細」]

現在のロシア連邦海軍において、実戦で敵艦を撃沈した実績を持つ唯一の艦です。

その後も黒海の中だけで活動していましたが、今回、初めて地中海へ派遣される事になりました。


現在、地中海に展開するロシア海軍の艦船は、少なくともこれだけ居るようです。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊)
エアクッションロケット艦「サムーム」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船「MB-31」(黒海艦隊)
救助曳船「シャフテル」(黒海艦隊)
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」(黒海艦隊)
工作船「PM-138」(黒海艦隊)


数日後には小型ロケット艦「ミラーシュ」が加わる事になります。
その代わりに、現在地中海に居る艦の何れかが黒海へ戻りますが。
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