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ロシア海軍の約10隻のアクラ級原潜とオスカーII級原潜が近代化改装される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月21日17時53分配信
【海軍は約10隻の原子力潜水艦の近代化を計画している】
サンクトペテルブルク、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ

海軍は約10隻の原子力潜水艦の近代化を計画している。
日曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは、サンクトペテルブルクの海軍(教育)機関の最良の卒業生達の祝賀式典において記者団へ伝えた。

「約10隻の原子力潜水艦プロジェクト971及び949の近代化がセヴェロドヴィンスクのズヴェズドーチカ工場と沿海地方のズヴェズダー工場で計画されています。
これは高度な近代化であり、それが完了した後、私共は、その兵装及び艦載システムが事実上新しくなった潜水艦を受領する事になります」
チルコフ
は話した。

彼によると、これらのプロジェクト潜水艦は、大いなる近代化のリソースを有している。
新たな世代の(水上)艦と潜水艦の建造には幾らか時間が掛かる事を考慮に入れると、軍備採用された新たなミサイルと魚雷は簡単に設置できる。


2013年9月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、2020年までに12隻の原子力潜水艦「高度な近代化」を実施すると発言しました。
この12隻の内訳は、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻、プロジェクト971原子力巡洋潜水艦(アクラ級)6隻、プロジェクト945原子力大型潜水艦(シエラI級)2隻でした。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

2014年4月には「10隻以上」のプロジェクト971、945、949A原潜を近代化すると述べています。
[ロシア海軍は2020年までに10隻以上の近代化された原子力潜水艦を受け取る]


今回のチルコフ提督の発言も、以前と殆ど同様ですが、ただ1点違うのは、以前にはプロジェクト971、949A、945の3タイプの原潜を近代化すると言っていたのが、今回はプロジェクト971949Aの2タイプになった事です。

既にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、4隻のプロジェクト971原潜の近代化改装に着手しています。
近代化されるのは「レオパルド」、「ヴォルク」、「ブラーツク」、「サマーラ」、この他に2隻程度です。
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[アクラ級原潜レオパルドは2015年に近代化改装を終えて復帰する]
[ロシア海軍北方艦隊のアクラ級原潜ヴォルクはセヴェロドヴィンスクで近代化改装を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原潜ブラーツクとサマ―ラはセヴェロドヴィンスクの艦船修理工場へ到着した]

極東方面艦船修理工場「ズヴェズダー」では、プロジェクト949A原潜の近代化改装が始まっています。
近代化されるのは「イルクーツク」、「チェリャビンスク」、そして「トヴェリ」です。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]


一方、プロジェクト945原潜「カルプ」は2014年5月から近代化改装工事に着手されましたが、翌2015年2月、工事は一時中断されました。
[シエラI級原潜カルプの近代化改装を中止する決定は下されていない]

最近、ロシア海軍の計画が一部修正され、プロジェクト945原潜の近代化は棚上げになったのかもしれません。
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