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ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する

ロシア海軍バルト艦隊所属の警備艦(フリゲート)「ヤロスラフ・ムードルイ」は、ロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受ける事になりました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア皇帝家は、バルト艦隊の艦を後援する】
モスクワ、4月24日-ロシア通信社ノーボスチ

水曜日、ロシア皇帝家は、クロンシュタットにおいてロシアのバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」を後援する合意文書に署名する。
火曜日、西方軍管区広報サービス部長アンドレイ・ボブルン大佐は記者団に伝えた。

「後援契約は、クロンシュタットの海軍士官会館(現在はバルト艦隊シアター)における式典において署名されます。
契約書名式典には、ロシア皇帝家の当主であるマリア・ウラジーミロヴナ大公女殿下とゲオルギー・ミハイロヴィッチ大公殿下が出席されます」

ボブルンは述べた。

地域の代表によると、契約署名の目的は、「歴史的遺産の宣伝」と軍事愛国教育の為である。

後援契約の締結は、ロシア皇帝家当主のロシア公式訪問中に行われる。

プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2009年にバルト艦隊の編制へ加入した。
同艦はロシア海軍で最も近代的な艦の一つである。
艦の排水量は4250トン、異なる種類のミサイルと砲を装備する。
加えて警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」には、1機のヘリコプターKa-27から成る独自の航空グループが有る。
2011年、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海へのロシア連邦海軍艦艇戦隊の遠距離航海へ参加した。
同艦の艦長はアレクセイ・スグロボフ2等海佐が務める。
(2012年4月24日12時57分配信)


警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、1991年に起工され、2009年6月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[ネウストラシムイ級2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」就役]

2009年7月24日、バルト艦隊へ編入されました。
[フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」、バルト艦隊に編入]


上の記事中で触れられていますが、2011年末から2012年初頭に掛けて重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の地中海遠征へ随伴しました。
[アドミラル・クズネツォフ地中海遠征2011-2012]

2012年3月下旬には、日本の朝日新聞を含む外国メディアの取材を受けました。
[外国メディアはバルト艦隊を訪れた]

そして今回、ロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受ける事になりました。

ロシア海軍には、地方の都市や企業から後援を受けている艦が多いのですが、ロマノフ家が後援するケースは、むろん初めてです。

ここでいう「ロシア皇帝家」「ロマノフ家」は、1917年のロシア10月革命後に外国へ亡命したロシア皇族の子孫です。

マリア・ウラジーミロヴナは、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の従兄弟でロシア革命後に外国へ亡命したキリール・ウラジーミロヴィチの孫、ゲオルギー・ミハイロヴィッチは、マリア大公女の息子です。
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